Microsoftは米国時間3月19日、ソーシャル分析企業Netbreezeの買収を発表した。Microsoftでは今後、Netbreezeのソーシャル監視ツールを自社のCRM製品に統合する計画だという。
Microsoftがこの買収を発表したのは、同社がニューオーリンズで18日から21日まで開催している、顧客関係管理(CRM)や統合基幹業務システム(ERP)に関する年次カンファレンス「Convergence 2013」初日のことだった。ただし買収価格などの具体的な条件について、Microsoftの幹部は明らかにしなかった。
Microsoftはまた、同社の「Microsoft Dynamics CRM」製品シリーズについて、2段階のアップデートを計画していることを初日の基調講演で発表した。
最初のアップデート(開発コード名:「Gemini」)は、マーケティング自動化技術MarketingPilotの最新版だ。Microsoftは、2012年10月にMarketingPilotを買収した際にこの自動化技術を獲得している。「MarketingPilot 15」と名付けられた新バージョンでは、ユーザー体験を簡易化し、ビジネスインテリジェンス機能を強化しており、デジタル、ソーシャル、および従来のマーケティングチャネルを通じた顧客とのやりとりを横断的に計画、追跡できる。同時に、MarketingPilotとDynamics CRMを統合するコネクタも提供されるという。
MarketingPilotの新バージョンは、米国の顧客向けには3月から、他の国々でも2013年内に提供される予定だ。
さらにDynamics CRMの2つ目のアップデートは2013年の下半期にリリースされることも19日に明らかになった。Microsoftによると、こちらのアップデート製品(開発コード名:「Orion」)には、以前に提供が予告されていた「Windows 8」および「iPad」用のローカルCRMアプリケーションが含まれるとのことだ。
また、Microsoft幹部は同日、「Microsoft Dynamics ERP」関係で予定されている今後のアップデートについても言及した。それによると、2013年第4四半期に計画されている「Microsoft Dynamics AX 2012」のアップデート版には、スマートフォンやタブレット向けの新しい「コンパニオン」アプリケーションが搭載されるという(具体的には、このコンパニオンアプリは、「Windows RT」、「Windows Phone 8」、「Android」および「iOS」搭載のスマートフォンに対応する)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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