アドビのK・リンチCTO、辞任が明らかに--アップルの技術担当幹部に就任へ

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年03月20日 08時58分

 Adobeの最高技術責任者(CTO)Kevin Lynch氏が同社を退職し、Appleの技術担当バイスプレジデントに就任することが明らかになった。

 Adobeは、CTOの後任を任命する代わりに、その職務を最高経営責任者(CEO)のShantanu Narayen氏とシニアバイスプレジデントのBryan Lamkin氏に割り振る予定だ。

 今回の辞職は、Appleへの移籍に関する部分以外は、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかになり、CNBCが先に報じていた。

 Adobeは次のように述べている。

 AdobeのCTOであるKevin Lynchは、米国時間3月22日付で退職し、Appleでの職務に就く予定だ。CTO職の後任を任命する予定はない。技術開発に関する責務は、AdobeのCEOであるShantanu Narayenの指揮下にある当社事業部門長が受け持つ。Adobeに先日復帰したBryan Lamkinは、全社的な研究および技術戦略、そして、Corporate Developmentに対する責務を負う予定だ。Kevinのキャリア上の新しい章における前途を祝福したいと思う。

 米CNETは、Lynch氏およびAppleに今回の動きについてコメントを求めたが、得られていない。

 Lynch氏は、Appleの技術担当バイスプレジデントに就任し、「Technologies」部門シニアバイスプレジデントのBob Mansfield氏の直属となる予定だとCNBCは報じている。同部門は、AppleがiOS担当のScott Forstall氏と小売り部門担当のJohn Browett氏の辞職を発表した2012年10月の幹部刷新の際に設けられている。

Kevin Lynch氏
提供:Stephen Shankland/CNET
Kevin Lynch氏

 Lynch氏は、過去においてMacソフトウェアと関わりを持っており、それにはAdobeに買収されたFrameMakerおよび同技術の開発も含まれる。Lynch氏はまた、Bill Atkinson氏とAndy Hertzfeld氏といったオリジナルのMacチームメンバーの一部が設立したGeneral Magicでの勤務経験もある。同時にLynch氏は、「iPhone」や「iPad」にAdobeの「Flash」技術を採用しないことを理由にAppleを激しく批判していたことでも知られている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]