BlackBerryの最高経営責任者(CEO)であるThorsten Heins氏は、アップルはもういちどイノベーションを開始すべき時期に来ていると考えている。
Heins氏は、豪経済紙Australian Financial Review(AFR)のインタビュー(現地時間3月18日掲載)で、Appleが「タッチデバイスを市場にもたらすという素晴らしい仕事をし、またユーザーインターフェースでも素晴らしい仕事をした」ことを認めながらも、Appleはあまりに安穏としているのではないかという考えを示した。
Heins氏はAFRの取材で次のように語っている。「歴史は繰り返されると私は思う(中略)われわれの業界はイノベーションのスピードが非常に速いので、そのスピードで新しいものを出さないとあっという間に地位を奪われる可能性がある。『iPhone』のユーザーインターフェースは、それが革新的だったことには敬服するが、すでに5年が経っている」
Heins氏がこのように「iOS」を批判した1カ月半ほど前、BlackBerryは、間違いなく同社の歴史で最も重要なソフトウェアアップデートになるであろう「BlackBerry 10」を発表した。タッチディスプレイを最大限に生かすこのOSは、現在は「BlackBerry Z10」に搭載されており、「BlackBerry Q10」でも使えるようになる予定だ。
Heins氏はAFRとのインタビューで、BlackBerry 10はマルチタスクなどいくつかの点では、実際にiOSより勝っていると語った。マルチタスクによって、複数のアプリケーションを同時に起動して利用するのがはるかに簡単になるという。
Heins氏は話題をiPhoneから移し、今週に迫っている米国でのBlackBerry Z10発売について話した。同製品が店頭に並ぶころには、アプリケーションストアに10万本のアプリケーションが用意されると同氏は言う。同社のアプリケーションストアは1月の開設以降、急速に本数を増やしているが、Appleの「App Store」や「Google Play」に比較するとまだわずかでしかない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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