そしてせがた三四郎CMシリーズの最終回についても触れられていた。ドリームキャスト発売に喜ぶセガのビルに向けて何者かがミサイルを発射。せがた三四郎が体を張ってミサイルの軌道を変え、そのまま宇宙に飛び出し爆発するという内容。制作陣の強い思い入れもあってか、通常は15秒か30秒のものがこの最終回は60秒となっていた。
最終回については安藤氏は「ドリームキャスト発売を知っていましたので、セガサターンの最後のCMとしてせがた三四郎の最終回を制作しようと決めていました。せがた三四郎と感謝と尊敬の思いを凝縮したものを一本作ってけじめをつけたかったんです。思い入れが強くなってしまって長くなってしまいました」(安藤氏)。ミサイルにしがみついているせがた三四郎が「セガサターン、シロ!」と言っているシーンでは、涙を流しているようにも見えてスタッフがもらい泣きをしていたという撮影エピソードも明かしていた。
ちなみにミサイルが爆発したとき、画面右上に人影のようなものがあり、パラシュートで脱出したのではとネット上では話題にもなっていた。これについて安藤氏は「スタッフの意図したものではないのです。でもこのようにイベントが行われてせがた三四郎が復活しているわけですし、スタッフの知らないところで脱出して生きていたんじゃないのかな、と僕は思ってます」とコメント。
今回のイベントの感想として、藤岡氏は「嬉しいね。こんなにみんながせがた三四郎を思い出して集まってくれたことにビックリしてます。せがた三四郎がみんなの心の中に残っていてくれたことを実感してます。この仕事をして良かったし、これから先も自分のメッセージを送り続けていきたい」と語った。
第1部と第3部には [H.]がライブが実施。第1部では、ボーカルを務める光吉猛修氏の「デイトーナー」の響きが印象的なレースゲーム「デイトナUSA」のテーマ曲「Let's Go Away 2004」でオープニングを飾り、さらに「龍が如く5」の「The Battle for the Dream」、「電脳戦機バーチャロン」の「In The Blue Sky」と、セガの新旧タイトルの人気曲を続けて披露。ゲストボーカルの能登有沙さんを迎えて、リズムゲームの「maimai」より「猫日和。」、さらにはテレビアニメ「バーチャファイター」の主題歌「愛がたりないぜ 2004」を光吉氏と能登さんが歌い上げた。
第3部ではせがた三四郎のトークショーを受けて、セガサターンタイトルのメドレーを展開。「バーニングレンジャー」のテーマ曲「Burning Hearts ~炎のANGEL~」、電脳戦機バーチャロンシリーズより「Conquista Ciela」、「ビクトリーゴール」より「未来へと続く空」を光吉氏が熱唱。能登さん歌唱による「ファンタジーゾーン」の「ネーネーどうして?」、さらには光吉氏と能登さんによる「NiGHTS」の「DREAMS DREAMS」で観客は演奏と歌声に酔いしれていた。
そして最後には、藤岡氏がせがた三四郎を彷彿とさせる道着姿で登場し、「せがた三四郎、復活だ!」と叫ぶと会場の熱気は最高潮に。そしてせがた三四郎のCMソング曲「セガサターン、シロ!」を藤岡氏をはじめとして、出演者と観客もともに大合唱。歌い終わると藤岡氏が満面の笑みを浮かべて「本当に嬉しかった、また会おう!」と感謝の言葉を贈っていた。
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