新しい報道によると、かなり以前からうわさされているAppleの音楽ストリーミングサービスの提供は早くても2013年夏、あるいはそれ以降になるという。
The New York Times(NYT)は複数の情報筋の話として、Appleはまだ、権利のライセンス供与を巡ってソニーと合意に至っておらず、同社が当初は2013年2月の提供開始を目指していた同サービスがさらに遅延する見込みだと報じている。情報筋らは現在、2013年夏またはそれ以降の年内にはその交渉がまとまり、リリースされると考えている。
同記事ではさらに、同サービスはApp Storeからのダウンロードが必要な追加のアプリとしてではなく、Apple製品へのプリインストールに向けて設計されており、Appleは「iAds」広告サービスによってこれをサポートする予定だと報じている。
NYTの別の記事では、レコード会社らが音楽サービスに関するAppleの計画を一蹴し、レコード会社の楽曲をストリーミングするために同社が提示した条件があまりにも低すぎると述べたと報じている。同社の提案は、100曲のストリーミングにつき6セントだったという。その金額は、Pandoraがレコード会社に支払う金額の約半分で、Spotifyが支払う35セントよりもはるかに低いと情報筋らはNYTに伝えた。
一時は2013年2月に予定されていたAppleの同サービスに関するNYTの記事の信ぴょう性を高めるものとして、Appleの「iOS」ソフトウェアのアップデートに、「radio」(ラジオ)という語を含む一連のボタンやコードが確認されている。これらの機能は、同ソフトウェア自体においては有効化も提供もされていないが、一部のコード列の中に含まれていた。
今回の報道と時期を同じくして、Appleに競合するGoogleも、独自の音楽ストリーミングサービスをYouTubeの一環として提供開始する予定である。米CNETは米国時間3月6日、Googleが、デスクトップ端末と携帯端末の両方で動作する同社製品を2013年夏にリリースする予定で、「Google Play」向けの別のサービスにも取り組んでいるという情報を入手した。GoogleもSony Musicに加えてUniversal Music Groupといまだ交渉中であると情報筋らは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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