シャープは3月6日、韓国サムスン電子と資本提携を締結すると発表した。サムスン電子の日本法人であるサムスン電子ジャパンを割当先とした第三者割当による新株式発行を行う。発行新株式数は3580万4000株で、調達資金は103億8316万円となる。払込期日は3月28日。新株式発行後のサムスン電子ジャパンにおけるシャープの持ち株比率は3.04%になる。
今回の資本業務提携は、円高基調の恒常化や液晶パネルの価格下落、液晶テレビ市場の縮小などにより、厳しい事業環境となっているシャープの財務体質を強化することが目的。2012年末には、シャープ製液晶パネルを長期的かつ安定的に、サムスン電子に供給することで同意していたという。
シャープでは今回調達する資金を、液晶ディスプレイの高精細化のための新規技術の導入と、タブレット端末や高精細ノートPCといったモバイル機器関連の液晶製造設備の合理化などに係る投資に充てるとしている。
シャープでは、2012年12月にクアルコムとの資本提携を締結。最大で約99億円の出資を受け入れると発表している。
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