IBM、クラウドソフトウェアとサービスをオープンソースベースに

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 中村智恵子 高橋朋子 (ガリレオ)2013年03月05日 11時39分

 IBMは米国時間3月4日、自社のすべてのクラウドソフトウェアおよびサービスを、オープンなクラウドアーキテクチャベースにすると発表した。これにより、エンドユーザーや顧客は特定ベンダーに縛られることなく、「OpenStack」ソフトウェアグループの参加企業から幅広く機器を購入できるようになる。

 OpenStackは、クラウドコンピューティングサービス向けのオープンソースソフトウェアおよびサービスだ。

 IBMは今回の決定を「セキュアでなく、管理が難しく、互いに孤立したプロプライエタリ製品群に企業を囲い込むことで、クラウドコンピューティングの革新が妨げられないようにするため」としているが、それこそがOpenStack標準採用の基本原則だ。

 Dell、Hewlett-Packard(HP)、Seagate、Rackspaceなど、OpenStack標準をサポートする約150社の企業のねらいは、この企業コミュニティを通じて、囲い込みを減らし、顧客が特定企業に縛られずにすむような幅広い製品およびサービスの開発を促すことだ。

 現在クラウドコンピューティング市場の主要勢力である「Amazon Web Services」はビジネス市場に全力攻勢をかけているが、対するIBMはこの分野ではまだはるかに小さな存在だ。そこでIBMは、基本方針を顧客のニーズへと定め直し、さらに他のことにも少し目を向けるだけで競合への対抗手段になると述べている。「ハイブリッドクラウド環境に幅広く移植可能なエンタープライズクラスのクラウドサービスを構築するうえで、企業はこのほど初めてその中核となるオープンソースベースの技術を得ることになった」

 IBMの新しいソフトウェア「IBM SmartCloud Orchestrator」は、複数ベンダーにまたがるパブリックおよびプライベートリソースを管理するもので、コンピューティング、ストレージ、ネットワークの各リソースを使いやすいインターフェースにまとめることで、さまざまなクラウドサービスを迅速に配備することが可能だ。

提供:IBM
提供:IBM

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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