FacebookとGoogleの間の競争はますます激化しているにもかかわらず、Facebookは、同ソーシャルネットワークがモバイルにおいて成功を収めるうえでGoogleは重要であると述べている。
Facebookのモバイル向けエンジニアリング担当ディレクターを務めるMike Shaver氏は米国時間3月4日、報道陣らに対し、エンジニアによる問題の迅速な検出と修正を可能とするGoogleの「Android」OSのオープン性を、同社は高く評価していると述べた。
同氏はカリフォルニア州メンロパークにある本社で行った発表の中で、「われわれはGoogleにとって非常に重要なアプリケーションであり、Googleはわれわれにとって非常に重要なプラットフォームである」と述べた。
同社がAndroid OSに注力したいと考えるのは当然である。Androidは、世界中のほとんどのスマートフォンに搭載されているからだ。
2012年には、Facebookが同社のAndroid版製品の改良を目的として、従業員らにAndroid搭載端末を使用するように求めているという報道が明らかになった。Facebookはその直後の12月、ネイティブコードで書き直した「iOS」版をリリースした。
Shaver氏は発表の中で、Facebookが、Android OSのオープン性を活用することによって、ユーザー数拡大の妨げとなり得るバグを修正できたことを詳しく説明した。Facebookは4日、同社のエンジニアリングページにおいてこの修正の詳細を公開している。
Shaver氏は、両社間の関係がFacebookの全体的な「モバイル第一」の戦略において果たす役割についても語った。同氏は、同社の集中的なモバイルトレーニングを統括している。このトレーニングは1日8時間で週5日間、合計40時間で実施されており、2012年7月以降、450人のエンジニアが受講している。
トレーニング受講者の80%がソフトウェアエンジニアであると同氏は述べた。トレーニングを希望するその他の人々の中には、製品マネージャー、デザイナー、マネージャーに加えて、採用担当者もいるという。
Facebookは現在、4週間ごとにiOSとAndroid版のアップデートをリリースしているとShaver氏は述べた。4〜8週間という2012年9月に同社が示した見積もりよりもやや速いペースになっている。iOS版のアップデートはリリース前にAppleの承認プロセスを通過する必要があるのに対し、Androidユーザーは、コードの準備が整い次第、アップデートを入手することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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