Andrew Mason氏がGrouponの最高経営責任者(CEO)を辞任した。
Grouponは米国時間2月28日午後、簡潔な声明の中で、経営陣の刷新を発表した。同声明によると、会長のEric Lefkofsky氏と副会長のTed Leonsis氏が新設されたCEO室に所属(即時発効)し、取締役会が新CEOを見つけるまで、両氏が暫定的にこの職務を果たすという。
Lefkofsky氏は声明の中で、「Groupon取締役会全体を代表して、私はAndrewのリーダーシップと創造力、Grouponに対する揺るぎない忠誠心に感謝したい。Andrewは創設者として、日々のお得情報という分野を作り出すことに貢献し、Grouponが史上最も急速に成長した企業の1つになる道を切り開いた」と述べた。声明では、さらに「Grouponは今後も成長に投資し続ける。当社の優れた経営陣と市場を先導する立場を考慮すると、当社は十分未来に立ち向かっていける状況にあるとわれわれは確信している」というLefkofsky氏の発言も引用されている。
それとは別に、Mason氏は独自の声明を発表し、自分が解雇されたことを明かした。
「2月28日、私は解雇された。これを不思議だと思う人は、注目していなかったのだろう。議論を呼んだIPO申請書類(Form S-1)での算出方法、2四半期にわたって当社自身の予測を下回ったことに対する重大な脆弱性、、公示価格の約4分の1で推移している株価、この1年半の出来事を考えると、解雇は自明だ。私にはCEOとして責任がある」(Mason氏の声明)
今回のニュースは、またしても不調に終わったGrouponの四半期決算の後に発表された。2011前半のある時点で、Grouponの総取扱高は前年比1400%増(これは入力ミスではない)を記録していた。しかし、Grouponの成長率が鈍化する一方で、同社のマーケティングおよび販売コストは上がり続けた。Grouponは2012年第4四半期、8110万ドルの損失を計上した。前年同期の損失は6540万ドルだった。このニュースによって、Grouponの株価は急落した。2013年2月28日の終値は4.53ドルだった。ちなみに、同社の上場後の52週間における最安値は2.60ドルだ。
Grouponが28日に決算を発表した後、アナリストは同社の執行力を信頼することができないと再び述べ、Grouponの取締役に行動を促す圧力をさらに強めた。この1年間、取締役会がMason氏を更迭するか否かを検討しているとする多くのうわさが流れていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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