Appleは米国時間2月28日、「iTunes U」からのコンテンツダウンロード数が10億件を超えたことを発表した。iTunes Uは、学校、図書館、美術館など情報源からの無償の教育的コンテンツのリポジトリで、1200校を超える大学やカレッジ、1200校のK-12(幼稚園から高校まで)の学校、地域が提供する2500以上の公開コースと数千もの非公開のコースを提供している。
Appleのインターネットソフトウェアおよびサービス担当シニアバイスプレジデントを務めるEddy Cue氏は声明で、「iTunes Uのコースには現在、25万人を超える学生が登録しており、iTunes Uは教育と学習の方法に驚異的な変化をもたらしている」と述べた。
同サービスは世界中で広く利用されている。iTunes Uからダウンロードされるアプリケーションのうち、60%以上が米国外からダウンロードされているとAppleは述べた。iTunes Uの教育的コンテンツは155カ国においてアクセス可能で、30カ国(最近追加されたブラジル、韓国、トルコ、アラブ首長国連邦を含む)において教育従事者はiTunes Uのコースを作成可能である。
アクセスがこのように普及すれば、Khan Academyなどの他のオンライン学習イニシアチブと同様に、学生は、例えば実際にスタンフォード大学のキャンパスにいなくても、同大学の講義を受講し、その他の課題に参加することができる。
「iTunes Uのおかげで、私はこれまで、中国にいる学生や同僚に対して慢性的なマルチタスキング、情報オーバーロード、ストレスの間の関係を調査するように指導したり、欧州にいる学生と研究発表や学位取得課程について議論したり、オーストラリアにいる学生と、コミュニティレベルでの身体活動と肥満への近隣区域設計の影響について情報交換したりすることができた」とカルフォルニア大学アーバイン校のDan Stokols教授は、Appleの声明の中で述べた。
iTunes Uは2010年8月に、3億ダウンロードを達成している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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