米Marin Softwareは2月27日、日本をはじめ英米など13カ国以上の大手企業を対象に実施した、モバイル検索広告の2012年の動向についての調査結果をまとめ、レポートを発表した。
調査によると、PCとモバイル(スマートフォン、タブレット)のクリックシェアの中で、モバイルが占める割合は、米国18.4%、英国19.0%、日本16.2%、シンガポール22.5%だった。PCとモバイルの広告費の中で、モバイルが占める割合は、米国14.0%、英国14.0%、日本10.9%、シンガポール20.0%だった。
米国では、タブレットからのコンバージョン率が31%という劇的な伸び率を示した。一方で、スマートフォンの伸び率は9%、PCは7%に留まった。同社は、コンバージョン率に関しては、2013年12月までにタブレット広告がPC広告を追い抜くとみている。
米国におけるタブレット向け検索広告のクリックスルー率(CTR)は、PC向け検索広告のCTRを37%上回った。一方、タブレット向け有料検索広告の平均クリック単価(CPC)は、PC向けの平均CPCを17%下回った。
米国では、2012年第4四半期にはタブレット向けの検索広告の支出が初めてスマートフォン向けの支出を超え、2012年全体でタブレット向けの支出が4.8%から10%へと増加した。検索広告に関しては、タブレット向けが2012年に25%増加していることから、2013年末にはタブレットのCPCがPCのCPCに並ぶと予測されるという。
Marinのマーケティングパートナーシップ担当副社長のMatt Lawson氏は「タブレットユーザーはPCを使う時と非常に似た方法で検索広告に関わり、商品購入に至っている。、タブレットユーザーの増加と、そのパフォーマンス特性とが相まって、広告主にとって見逃せない存在になってきている」とコメントしている。
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