Microsoftは米国時間2月19日、ブラウザベースの電子メールサービス「Outlook.com」がプレビュー段階を脱し、世界中で一般提供が始まったと発表した。
Outlook.comは2012年7月に初めて公開された。同サービスは、Googleが2004年にGmailを提供開始して以来、Microsoftが電子メールの分野でとった初めての大きな動きであり、明らかな対抗策でもあった。シンプルなインターフェース、Skydriveとの連携、大容量のストレージはGoogle製品を彷彿とさせるが、「People Hub」や「Windows 8」を想起させる外観や操作性で、Outlook.comは他と一線を画している。
Outlook.comは、Microsoftが1997年に買収した「Hotmail」に取って代わるよう設計されており、一般提供開始はこのプロセスの始まりを意味する。Hotmailの名が完全に消えるわけではないが、今後はOutlook.comがMicrosoftから唯一提供される消費者向けの無料電子メールサービスとなる。
プロダクトマネジメント担当シニアディレクターを務めるDharmesh Mehta氏は先週、電話取材に応じ、既存のHotmailユーザーはいつでも移行が可能だと述べた。ユーザーは@hotmailのアドレスを使い続けることもできるし、@outlook.comを利用することもできる。
自分で移行したくないユーザーは、今週始まる自動アップグレードで新製品に移行できる。Mehta氏は、このプロセスは夏には終了する予定だと述べているが、具体的な日付は明かさなかった。
Microsoftによると、発表から最初の6カ月間でOutlook.comのユーザー数は6000万人になったという。またMehta氏によれば、より多くのユーザーを獲得するため、電子メールサービス向けとしては過去最大のマーケティングキャンペーンを展開する予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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