サムスン電子は現地時間2月14日、「スマート」なフィーチャーフォンのREXシリーズをインド向けに発表した。「価格に制約」のある新興国市場の購買層の一角を占める狙いだ。同社はこのフィーチャーフォンで、低価格の携帯電話「Asha」の売上が好調なライバルのNokiaと直接対決することになる。
韓国のエレクトロニクスメーカーのサムスン電子は2月14日、4機種の新しい携帯電話「REX 60」「REX 70」「REX 80」「REX 90」を声明で発表し、これらは「スマート」なフィーチャーフォンのシリーズであり、「情報と機能を統合し、手ごろな価格で次世代モバイル体験を提供する」とアピールした。画面サイズは2.8(約71mm)~3.5インチ(約89mm)でQVGAのタッチスクリーンを備え、130万~320万画素のカメラを搭載すると付け加えた。
サムスン電子のITおよびモバイルコミュニケーション事業を統括するJK Shin氏は声明の中で、「REXデバイスの設計は、さまざまな市場の顧客にとって重要かつ不可欠のモバイル機能を優先し、スムーズに組み込むことを目指している。その結果、細部にわたる優れたモバイル体験を非常に手頃な価格で入手できる」と述べた。
The Hinduが2月14日に報じた記事によると、この携帯電話4機種の価格は4280インドルピー(79.37ドル)~6490インドルピー(120.35ドル)だという。REX携帯電話シリーズはサムスンの「GALAXY」シリーズスマートフォンと異なりJavaで動作し、同社の「TouchWiz」ユーザーインターフェース(UI)とアプリストアへのアクセスをサポートする。どの端末も3G接続には対応していないと同記事は伝えている。
同記事によると、この携帯電話は2月からインド全体で発売され、同国の若者や新社会人をターゲットにしているという。この携帯電話は今後、中国や南米など他の新興市場でも発表される予定だと、同記事は付け加えた。
サムスンのこの最新の動きは、ライバルのNokiaがローエンドのフィーチャーフォンで好調な売り上げを示していることが一因となっているかもしれない。価格面でみると、フィンランドの携帯電話メーカーNokiaのAshaシリーズは3500インドルピー(64.91ドル)~8500インドルピー(157.63ドル)の価格帯で販売されており、REXシリーズは同シリーズと競合する、とThe Hinduは伝えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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