Windowsクライアントのチームが、「Blue」と名付けられた「Windows 8」のアップデートに向けて注力しているという報道に疑いを感じているのであれば、Microsoftの新たな人材募集がそういった疑念の解消に役立つはずだ。
Microsoftの人材募集ウェブサイトに米国時間2月15日付けで、テスト担当ソフトウェア開発技術者(SDET)の募集要項が掲載された。そこでは、「Windows Blue」について言及されている(このことはMa-Config.comのCharonが知らせてくれた)。
以下はその抜粋である。
「われわれは、Windows Sustained Engineering(WinSE)のCore Experienceチームで働く経験豊富で優秀なテスト担当ソフトウェア開発技術者を求めている。Core Experienceとは新たなWindowsユーザーインターフェースの中核をなすものであり、顧客がOS上で見たり触ったりするものの大半に関係する。これにはスタート画面や、アプリケーションのライフサイクル、ウィンドウ関連、パーソナライズ機能などが含まれる。Windows BlueによってOSのこういった側面に根ざしたビルドや改善がもたらされるとともに、世界中の機器やPCの使いやすさ、および全体的なユーザーエクスペリエンスの向上が図られる」
複数の情報筋によると、BlueとはMicrosoftがWindows関連のOSやサービスに対してリリースを予定している一連のアップデートに付けられたコード名である。また同情報筋によると、Blueのアップデート対象はWindows 8や「Windows Server 2012」「Windows Phone 8」、そして「Hotmail」や「SkyDrive」といったWindowsサービスとなっており、これらはすべてほぼ同時期にリリースされる予定だという。ある情報筋が2012年に筆者に語ったところによると、MicrosoftはWindows Blueを2013年夏の遅い時期にリリースすることを目指しているという。
WindowsやWindows Phoneに関して述べると、Blueは新機能だけでなく、アプリモデルや開発モデルという観点から見たWindowsのさまざまなバージョン間の差異を乗り越えるうえで役立つ新たなプログラミングインターフェースも含むと考えられている。とは言うものの、BlueによってアップデートされるのはWindowsの内部構造のみというわけではない。上記の人材募集を見れば分かるように、ユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンスにかかわるアップデートもBlueに含まれるはずだ。
TwitterのユーザーであるWalkingCat(@h0x0d)は、Windows Phone Blueに言及したMicrosoftの人材募集も見つけている。
同氏も述べているように、この人材募集では「Excel MX」への言及もなされている。Excel MXはまだ提供されない可能性が高いものの、タッチ操作に完全に最適化された、「Windows Store」で提供されるWindows 8スタイルのExcelであり、MicrosoftのOfficeアプリとして現在、Windows Storeで提供されている「OneNote MX」と「Lync MX」に似たものとなるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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