ソニーは米国時間2月20日にニューヨーク市で開催されるイベントで「PlayStation 4(PS4)」を発表し、同時に次世代のコンソールゲーミングの幕を切って落とす可能性が高い(申し訳ないが、「Wii U」は次世代というより、「直前」世代のゲームコンソールだ)。
うわさの世界ではさまざまな情報が取りざたされ、「Xbox 360」の後継機種についても、ロサンゼルスで6月に開催予定の大規模な「E3」ゲームショーの前に発表されるだろうと自信たっぷりに宣言するものがある。
最も大きなニュースはおそらく、両方のコンソールが2013年に発売される可能性があるということだ。最初の発表イベントから12~15カ月の後にコンソールがリリースされることが多いゲーミングの世界において、それは猛スピードの展開だ。
初期状態で故障していたとはいえ(「死の赤リング」のことだ)、Microsoftが「Xbox 360」を2005年11月に発売してソニーの機先を制し、その1年後に、ソニーが「PlayStation 3(PS3)」を発売した約6年半前のことを読者の皆さんは覚えているはずだ。ソニーは、新しいYouTube動画のコメント欄に「first!(最初のコメント!)」と投稿するかのごとく行動することで、2013年にPS4が最初にチャンスを得られるように取りはからってきた。
ゲームをプレイする一般の人々に歓迎の準備ができているかどうかに関わらず、それらの次世代コンソールはいずれ登場する。ソニーは2013年2月20日、ニューヨーク市で最初の一石を投じるだろう。そこで開催されるイベントでは、次期PlayStationが初めて世界に披露される可能性が非常に高い。
意外なことに、明らかになっていることはさほど多くない。最新の報道は、PS4が「新たなゲーミングオプション」に注力することを指摘している。それは何を意味しているのか。「PlayStation Vita」を通してであれ、ユーザーのタブレットや携帯電話を通してであれ、ソニーはマルチスクリーン体験というアイデアを強化していくと予想される。同社はこれまで、その種のデバイスの連携を実装するのに苦労してきた(「PlayStation Certified」を覚えている読者はいるだろうか)。したがって、PS4がそうしたデバイス間の絆を修復する新たなチャンスを提供するかもしれないと考えることは、理にかなっている。
ソニーは、あらゆる可能性への扉を開くリビングルームの「神経中枢」としてPS4を浸透させたい、という強い希望も表明している(同じ話を前に聞いたことがある読者もいるかもしれない)。PS4が、うわさされているソニーのオンラインテレビサービスの足がかりになったり、DVRとしての機能も兼ね備えたりする可能性はあるのだろうか。Netflixや「Hulu Plus」「Crackle」「Amazon Instant」といった多くのメディアアプリの追加によって、PS3(この点に関してはXbox 360も同様)はリビングルームの関心を徐々に独占していく仕事を立派に果たしてきた。ソニーが今後、それをどのように拡大していくのかは見ものだ。
より美しくレンダリングされたテクスチャの出力や複雑な照明状況の計算、混沌とした物理的世界の描画、そのほかの見栄えのする表示をPS4が実行できることは間違いないだろう。しかしグラフィックスの向上は前世代ほど劇的なものになるのだろうか。おそらく、そうはならないだろう。
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