筆者が以前に述べたことがあるように、出荷日が確定してさえいないリリース前のPS3タイトルは多数ある。確かに、そうしたゲームのいくつかはPS4ソフトウェアに格上げされるかもしれないが、次世代への移行はシームレスかつ円滑なものでなければならない。PS4の移行体験がどのようなものになるのかについて、Vitaの場合が何らかの指標になるとしたら、われわれの前には浮き沈みの激しいハネムーン期間が待ち構えているのかもしれない。これは言うほどのことではないはずだが、このPS3リリーススケジュールを考えると、下位互換性はほぼ絶対に必要だ。
PS4では、ゲームおよびシステムパッチを合理化する必要がある。ゲームをプレイするのにユーザーを25分も待たせるべきではない。これは、ゲームを最初に起動する際のインストールという概念を提起するものでもある。テクノロジ的な制約によって、ゲームが適切に動作するために、データのキャッシングが不可欠になることがあるが、筆者はPS4が何らかの形でこの問題に対処することを期待している。
これは些末なことに聞こえるかもしれないが、PS4にはIRポートがどうしても必要だ。そう、本体前面のどこかに配置されるシンプルな赤外線ポートのことだ。それがあれば、皆が自分のユニバーサルリモコンをプログラムできるようになる。IRポートがなければ、使いものにならないような回避策を考え出すために、マクガイバー(米国のテレビドラマ「冒険野郎マクガイバー」の主人公)のように何時間も頭を悩ませなければならない。そのことを考えると、IRポートの実装に必要な1.09ドルには十分な価値があるはずだ。
ソリッドステートドライブ(SSD)の価格が急落しているので、筆者は大容量のSSDがすべてのPS4に搭載されることを期待している。3年ごとにアップグレードしなければならない問題をなくそうではないか。初期状態で大容量ドライブを搭載して、それについて悩まずに済むようにしてほしい。いや、もっといい考えがある。低価格の「ドライブレス」モデルを販売して、自前のSSDを搭載できるようにしてほしい。もしこのコンソールで完全なダウンロード版のゲームが提供されるのであれば、大容量ストレージが必要になるだろう。SSDがいまだに高価すぎるというのなら、2テラバイトのハードディスクドライブを搭載すればいい。そしてどうか、ユーザーが手動でドライブをアップグレードできる機能を維持してほしい。
PS3のUSBポートには何が起こったのだろうか。発売開始時には4基が搭載されていたが、現在は2基に減っている(「PS3 Slim」モデル)。有線アクセサリをいつまでも使用するつもりはないが、少なくとも4基のUSB 3.0接続を望むのは正しいことだと筆者は思う。
PS3は堅実で万能なマルチメディアプレーヤーになった。筆者はPS3を使って、NASに保存したコンテンツを再生している。PS4はさらに強力な再生互換性(あえて言ってしまえば、MKVファイルフォーマットを含む)を備えることで、利益を得られるかもしれない。
ひょっとすると、ソニーが「PlayStation Plus」を廃止すべきときが来たのかもしれない。PlayStation Plusは、値引きされたゲームや時には無料のゲーム、さらに自動システムアップデート(そう、これも実際に機能の1つだ)へのアクセスを提供する「有料の」サブスクリプションサービスである。ソニーは、無料のオンラインゲーミングという概念を常に尊重してきた。したがって、今後もそのモデルに忠実であり続けることが得策だ。それはソニーの進みたい道ではないというのなら、PlayStation Plusなしでは生きていけないような動機付けを与えてほしい。そう、正に「Xbox LIVE」がしているように。
米国太平洋時間2月16日午後1時29分更新情報:The Wall Street Journalは、PS4がインターネット経由でゲームをリアルタイムでストリーミングすると報じた。詳細は、こちらから。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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