Appleとサムスンの間で争われている知的財産侵害訴訟を担当する米連邦判事によって、Appleがサムスンに対して起こした2番目の訴訟は、最初の訴訟に関する判決を控訴裁判所が下すまで先延ばしにされる可能性がでてきた。
Appleは2012年、カリフォルニア州サンノゼにおける裁判で、サムスンに対して10億5000万ドルの損害賠償を請求することを評決で認められた。しかし、Lucy Koh米連邦判事は、知的財産侵害を訴えられているサムスン製デバイスに対する恒久的な販売差し止めについて、Appleの請求を退けている。Appleは、別の訴訟を起こし、音声検索技術「Siri」に関連した複数の特許をサムスンが侵害していると訴えた。
この2番目の訴訟は、審理の開始が2014年3月に予定されているが、Koh判事は米国時間2月14日、サンノゼで開かれた審問において、最初の件の判決が両方の訴訟を包含する可能性があると述べ、その判決が出るまでこの事案を延期すべきかを迷っていることを明らかにした。
Koh判事が「この事案について、2件の訴訟が本当に必要かは不明だ」と述べたことをReutersは伝えている。
これに対してApple側の弁護士であるWilliam Lee氏は、予定通り両方の訴訟を進めるべきと主張し、各訴訟は異なる特許を対象としていると述べた。サムスン側のVictoria Maroulis氏は、これに反対し、両方の訴訟で「重複」が見られると述べた。
Koh判事はその後、和解に向けて何か進展があったかを質問し、進展があったことに対する疑念を表した。
Lee氏は、「最後に質問に対する答えとしては、その通りだ」と回答した。
2番目の訴訟は、Appleが2012年2月に起こしており、Siriの統合検索およびデータ利用を含む同社特許4件をサムスンの「Galaxy Nexus」が侵害していることを訴えている。この訴訟はその後、対象範囲をサムスンの「GALAXY S III」「GALAXY Note II」「Rugby Pro」、さらにWi-Fi搭載「GALAXY Tab 8.9」や「GALAXY Tab 2 10」までに広げていった。サムスンの反訴においては、「iPhone 5」が加えられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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