HTCが次の重要な製品リリースに向けて準備を進めている。
HTCは、米国時間2月19日に開催予定のイベントへの期待を高める取り組みの一環として、自社サイトにカウントダウン時計を設置した。同社は、リリース予定の製品について公表していないが、「HTC One」シリーズの次期フラッグシップモデルを発表するというのが大方の予想だ。この次期スマートフォンは、一部では「HTC M7」という名前で知られている。
カウントダウンの背景には時折レンズフレアが表示されるものの、それ以上の詳細は明かされていない。同社のブログは4日、2013年に発表されるスマートフォンの新機種について、「新しいサウンドとカメラ体験」をうたうティーザー記事を掲載している。
再び消費者の心をつかもうと躍起になっているHTCだが、利益と売り上げの両面で低落傾向は続いている。同社は「Android」のリリース初期に高い人気を誇ったが、今ではリーダーの地位を失い、代わってサムスン電子が「GALAXY S」シリーズを擁して業界を主導している。
HTCは2012年にスマートフォンシリーズのHTC Oneをリリースし、サムスンの戦略を模倣しようとしたが、各通信事業者に対応するために複数機種の「フラッグシップ」モデルを開発するなど、戦略の実行は混乱を極めた。ほとんどの消費者がサムスンの「GALAXY S3」に惹きつけられるなかで、HTCは「HTC One X」「HTC One X+」「HTC Evo 4G LTE」「HTC J butterfly」「HTC Droid DNA」といった多くの機種を開発した。
問題の一端は、消費者が興味を失っていることにもある。同社のスマートフォンは専門家からは評価されているものの、実際の売り上げには結びついていない。同社は「Windows Phone 8」対応の「Windows Phone 8X」および「Windows Phone 8S」も発売したが、こちらもある程度の成功しか収められていない。
HTCとしては、今回の主力製品発表をこれまでの苦境からの脱却に結びつけたいところだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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