米国時間2月7日、バージョン6以降の「iOS」を対象とする「Mailbox」が「iTunes」で公開された。圧倒的な需要があるため、Mailboxを入手したいユーザーは予約リストに登録して順番を待たなければならない。本稿執筆時点で同リストには約57万人が登録しており、その数は現在も増加している。
その理由を理解するのは簡単だ。Mailboxとその開発元であるOrchestra Inc.は、ユーザーが日々簡単に管理し、希望に応じて空っぽにすることができるきれいな受信箱を提供したいと考えている。スワイプジェスチャーと迅速な分類機能を強調するこのアプリは、電子メールに対してミニマリスト的なアプローチを採用している。そのため、ユーザーは自分が望まないメッセージを片付けて、必要なメッセージを常に把握することができる。
合理化されたインターフェースによって、Mailboxの全体的な美観はすっきりとした状態に保たれている。同アプリのすべての操作ボタンはアイコンである。最初はどのボタンがどのような機能を持っているのか分からないので混乱するが、簡潔なチュートリアルを閲覧すると各ボタンの意味を把握できる。
受信箱の上にはナビゲーションバーが配置されている。左側には、3本の横線が描かれたアイコンがあり、このアイコンからメニューアイテムにアクセスできる(Facebookなどのアプリに同様のアイコンがあるのを思い出す人もいるだろう)。そして右側には、iOSでも見かけるおなじみの新規メッセージを作成するためのアイコンが配置されている。
真ん中には3つのアイコンがある。時計とMailboxのロゴ、チェックマークだ。時計(または「Later(先送り)」機能用のアイコン)をタッチすると、後で処理するために別の場所に移しておいたすべてのメールにアクセスできる(これについても後で詳しく説明する)。チェックマークをタッチすると、アーカイブしたメールをすべて閲覧することが可能だ。Mailboxロゴをタッチすると、受信箱に戻る。
これら3つのカテゴリはすべて、メニューリストからもアクセス可能だ。さらに、メニューリストをタッチして、削除したメールと送信済みメール、一般的なアプリ設定(ここでは、複数の「Gmail」アカウントを持つユーザーがGmailアカウントをセットアップしたり、署名をカスタマイズしたり、通知設定を調整したり、同期設定を変更したりできる)を呼び出したり、トラブルシューティングのヒントを得たりすることもできる。
ミニマリストを目指すMailboxは、Gmailのラベルを廃止した。筆者は自分のGmailで作成したラベルとフォルダをいつも利用している。そしてラベルの一部は、さまざまな電子メールアドレスと完全かつ直接的につながっている。筆者は自分のアーカイブフォルダに移動しない限り、それらの電子メールにアクセスすることができない。自分のラベルにアクセスできないことに筆者は多少の苛立ちを覚える。その代わりに、Mailboxは「Lists」というプリセット機能を用意している。したがって、ユーザーは特定のカテゴリの下に電子メールを仕分けできる。カテゴリは状況に応じて増やしていくこともできるが、最初に用意されているのは「To Buy」「To Read」「To Watch」だ。
単一の電子メールを開いた後も、先述したナビゲーションアイコンにアクセス可能だ。電子メールの下には、複数の矢印が表示される。左向きの矢印をタッチすると、メッセージに返信できる。その横には二重矢印(全員に返信)と右向きの矢印(転送)が配置されている。
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