ネットワークは、製造業から飲食業、研究機関や非営利組織に至るまで、ほぼすべての大組織にとって必要不可欠だ。自分が信頼できる管理者であることを証明できたら、自分の興味を満たしてくれるどんな形態のビジネスにでも、役に立つ資産として自分を売り込むことができるだろう。実際、開発途上国では技術的なインフラを構築することに興味を示すようになっている。これは、ネットワーク管理のスキルが、世界中の魅惑的な土地を訪れながら、行く先々で現実世界に貢献していくためのチケットになるかもしれないということだ。
数年間ネットワーク管理の経験を積めば、十分な武器を身につけることができ、フリーランスの現場技術者、システムアナリスト、ネットワークエンジニアになるといったことさえ検討できるようになる。定期的な収入と健康保険が確保できる方が好みなら、需要はいくらでもある。しかし、自宅で仕事をし、自分で働く時間を決め、場合によっては技術的な専門性を提供することで、コンサルティング料金を請求するなどといったこともできるかもしれない。ネットワークに依存する企業が多くなるほど、ネットワーク管理者の選択肢も多くなっていく。
入門レベルのネットワーク管理者の仕事には、何年もの計算機科学の訓練は必要ないが、仕事に就けば、毎日のように難しい問題に対して新たなアイデアを試す、新たなチャンスを得ることができるはずだ。信頼を勝ち取り、責任が増えてくるにつれ、技術的なスキルも高くなり、自信も大きくなり、知的労働者としての価値も上がっていく。それに、Hanin氏が言うように、「ユーザーはわれわれよりも賢いことがある -- 彼らはわれわれが思いもしなかったような、あらゆる種類のおかしなトリックを考えつく」ものだ。
ネットワーク管理は、地球でもっとも魅力的な仕事だというわけではない。しかし、自分と自分の同僚に現実にメリットをもたらすことにより、自分の賢さを世界に示すことのできるチャンスを与えてくれる仕事だ。世の中の仕事は、そのようなことを堂々と断言できるものばかりではない。
著者紹介
Ben Thomas
Reiley Guideでネットワーク管理のキャリアやその他の計算機科学分野に関する記事を書いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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