DeNAのQ3決算、売上は前年同期比52%増に--モバコイン消費は国内外で増加

岩本有平 (編集部)2013年02月07日 19時07分
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 ディー・エヌ・エー(DeNA)は2月7日、2012年度第3四半期(10月~12月)決算を発表した。売上収益は523億円(前年同期比52%増)、営業利益は199億円(同54%増)、四半期利益は205億円(同55%増)となった(同社は今期より国際会計基準(IFRS)を採用しており、前年同期の業績に関してはIFRS基準で再計算したものとなる)。前四半期にソーシャルゲームの新ガイドラインを施行するも、アイテム課金をはじめとしたゲーム関連事業が好調で増収増益を達成した。

 内製、協業、サードパーティーのゲームともに仮想通貨「モバコイン」の消費が伸長。今四半期のコイン消費額は598億円(前四半期は562億円)となった。国内のコイン消費は前四半期に引き続いて増加。第4四半期についても、「25億円くらい増えるのではないか」(DeNA代表取締役社長の守安功氏)とした。また海外においても、同四半期のモバコイン消費額は約5000万ドルを達成。第4四半期には7500万ドルを見込む。

 DeNAでは、国内ではブラウザベース、海外ではアプリベースでのゲーム提供が中心となっている。スマートフォンのアプリのゲーム市場も拡大しているが「ブラウザベースのプラットフォームは順調に拡大していくと考えている」(守安氏)とし、さらに今後はアプリ開発にも一部のリソースを割くことで、まだ取り込めていないユーザー層を取り込んでいくとした。

 ブラウザのプラットフォーム拡大に関しては、ミクシィとの開発基盤の共通化を発表しており、今春にも提供を予定する。また、ヤフーともスマートフォンでの提携を拡大。今春にはID連携なども進めるという。

 そのほか、国内市場向けの取り組みとして海外のMobageでヒットしたゲームの逆輸入を開始。2月に「Blood Brothers」の提供を開始し、今後海外ヒット作を順次国内向けに提供する。またブラウザベースのゲームを同社の提供する「Shell App Framework」を使って低工数でアプリ化してアプリマーケット経由での提供も進める。タイトル拡充に向けては、2012年11月に資本業務提携を発表したCygamesとの共同開発をすすめているほか、1月に業務提携を発表したネクソングループとも共同開発を検討しているという。

 一方で海外では、12月にGoogle Playの売上トップ3位までをMobageのタイトルで独占するなどの結果を出している。今後はゲーム間のクロスプロモーションも積極的に実施していく。「無理な投資はしないがタイトルを増やし、広告宣伝費も増やす拡大フェーズ」(守安氏)

 すでにゲームが同社の成長エンジンとなって久しいが、スマートフォン分野での新規事業にも積極的だ。先日新コーポレートロゴとともに発表された音楽サービス「Groovy」は2012年度内(2012年3月まで)に発表する予定。

 また無料通話・メッセージアプリの「comm」は12月末までに1000万ダウンロードの目標を掲げていたが、累計500万ダウンロードだった。「ユーザー使ってもらって、他社のサービスと比較して、バイラルでもっと広がるべきところが弱かったと思っている。もっといいインパクトのあるものを提供しないと。簡単なマーケットではない」(守安氏)。なお、commの第三四半期におけるプロモーション費用は10億円程度。第4四半期に関しては、これより減少するとしている。

 DeNAでは同日、通期業績の予想も発表している。売上収益は2060億円(前期比41%増)、営業利益は785億円(同30%増)、当期利益は448億円(同44%増)

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