Appleは、米国時間2月5日、係争中のスライド式ロック解除のユーザーインターフェースと、初代「iPhone」のデザインについて、意匠権を取得した。
米国特許商標庁は、「グラフィカルユーザーインターフェースを備えたディスプレイスクリーンまたはその一部に関する装飾的意匠」に関する、Appleによる出願番号D675639を承認した。これには、初代iPhoneが2007年に発売されて以来、ロックされた「iOS」スクリーンの下部に表示される、なじみのある角の丸い水平バーのイラストレーションが含まれている。
スライド式ロック解除機能は、携帯電話メーカーにとっては大きな障害になっている。Appleは、この機能に関する特許を2011年に取得しており、Motorola Mobilityとサムスンを相手取って、この機能に関する特許を侵害したとして訴えを起こしている。
Appleは2012年1月に、サムスンの「GALAXY NEXUS」がこの特許を侵害していると主張した。しかし、2010年に、ユーザーがデバイスのロックを解除するためにスマートフォン(あるいはPC)を触って、少なくとも1つのコマンドを実行する方法について記述した特許をGoogleが出願していたことが判明している。
Appleがこの機能をめぐって、Motorolaを相手取ってドイツで起こした特許侵害訴訟は、2012年3月に保留とされている。この訴訟の担当判事は、ドイツ特許商標庁がAppleの訴訟について聴取を行うまで、審議は行わないと述べた。
Appleは、登録番号D675612の意匠権も取得した。この意匠権は、「電子機器の装飾的意匠」に関するもので、特にiPhoneの丸みを帯びた角を対象としている。このデザインの特徴が、Appleがサムスンを相手取っている訴訟で鍵となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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