2013年は検索結果ページを開放--ヤフー、社外との提携を拡大へ

岩本有平 (編集部)2013年02月07日 14時13分
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 ヤフーとYJキャピタルは2月6日、提携や出資の受け入れを検討する企業向けの説明会「Yahoo! JAPAN提携・出資説明会 2013春」を開催した。

 これまで広告やECなどの事業で取引のあるパートナーに対しては対話の場を設けてきたヤフー。だが一方で、同社やそのベンチャーキャピタル事業を展開する子会社のYJキャピタルに新たな提携を話し合える窓口が明確になっておらず、取締役陣らにソーシャルメディアやメールで問い合わせがあるといった非常に属人的なものであった。これを解決すべく開催したのが今回の説明会だ。

 当初75社150人程度の参加者を募集したところ、同社の予想を大きく上回る募集があったとのことで、急きょ開催を2回に変更。後日開催される第2回と合わせて、約500社が参加するイベントになっている。

スマホネイティブの未来のために社外と連携

 説明会の冒頭には、ヤフー代表取締役社長CEOの宮坂学氏が登壇。現在ヤフーが、ITとあまり接点のない高齢世代の「デジタル難民」、生まれた頃には接点がなかったが、のちのちITと接するようになった世代の「デジタル移民」、生まれた時からITに接してきた「デジタルネイティブ」、そして生まれた時からスマートフォンに接している「スマホネイティブ」と4つの世代に向けてサービスを提供していると説明。


ヤフー代表取締役社長CEOの宮坂学氏

 その中でも特に同社が注目するのは、スマホネイティブだ。「iPhoneの登場は2007年だが、その年以降に生まれたスマホネイティブは2013年で6歳になる。そのスマホネイティブが20歳になったときにいい世の中にしたい。そのためにヤフーは事業をやっていく」(宮坂氏)。そこで震災復興に向けた取り組みや、「福岡 ヤフオク!ドーム」を通じたリユース活動の促進といったCSR活動をしてきたという。

 だが、単なるCSR活動をするのではなく、「力なき志は無力という言葉もある。(社会貢献といった意味での)志と別に力を得たい」(宮坂氏)と説明。スマホネイティブにとっていいこと、かつ収益を上げる施策を行うためにも、社外とのチーム作りが重要だと説明した。

 また、ヤフー副社長兼COOの川邊健太郎氏は、今回の取り組みについて「ヤフーとベンチャーではなく、ベンチャーとベンチャーとして提携していきたい」と説明。その上で、2012年春の新体制以後に掲げてきた3つの戦略を語った。1つめは「オンリーワン戦略」だ。ポータルサイトの「Yahoo! JAPAN」を立ち上げた際、紹介すべき優れたサービスがなかったことから、ポータルの「先」となる各種サービスを立ち上げたというヤフー。しかし今ではヤフーが提供するよりも優れた社外のサービスは存在する。


ヤフー副社長兼最高執行責任者の川邊健太郎氏

 そこで同社は人気トップ20のサービスには注力する一方、その他のサービスに関しては社外と組むことも積極的だという。「Yahoo! JAPANトップページの左側、我々が『コンテントライン』と呼んでいる枠には、少なくとも日本の一番いいサービスを並べる。孫さん(ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏)も言っているがナンバーワンだけじゃなくてオンリーワンなサービス。そういったものを取りそろえて『とりあえずYahoo!に来ればいい』という形にする」(川邊氏)

 次に紹介する戦略は「他業種最強タッグ」だ。他の業界とパートナーとしてタッグを組む際は、一番いい会社と組むということだ。これまでも同社はアスクルやソフトバンクモバイル、カルチュア・コンビニエンス・クラブなどと提携してきた。

 3つめとなるのは、「未踏領域への挑戦」だ。現在インドで通信事業などを展開するBhartiグループと提携しているヤフーだが、米国で人気のサービスを日本でローカライズし、さらにインドで展開するといった新しい事業にも挑戦しているとした。

 さらに意志決定のスピードアップに向けてもカンパニー制を敷き、それぞれのカンパニー長、ユニットマネージャー、サービスマネージャーの3人の承認で事業を進む体制を作った。「一緒に何かをやって爆速でなければ、『なんで爆速じゃないんだ?』と言って欲しい」(川邊氏)

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