楽天、スタイライフを完全子会社化へ--11億円でTOB

 楽天は2月4日、持分法適用関連会社であるスタイライフの普通株式と新株予約権の公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化すると発表した。買付予定株式数の上限と下限は設けず、応募株券をすべて買い付ける。TOB期間は2月5日から3月21日まで。楽天は現在、スタイライフの普通株式6982株(32.50%)を保有している。

 買付予定数は株式が1万4501株、新株予約権が379株。買付価格は7万4000円。新株予約権については1個あたり1円と設定。買付価格は2月1日の終値(6万1300円)に約20.72%のプレミアムを加えた額に相当する。取得費用は11億100万円になる。

 楽天は同日、スタイライフの第2位株主であるバーンデストジャパンリミテッド(保有株式数4018株、保有割合18.70%)と第3位株主のパルコ(保有株式数3223株、保有割合15.00%)との間で、すべての保有株式を対象とする公開買付応募契約を締結。スタイライフも同日開催の取締役会で、TOBへの賛同意見を表明している。

 楽天とスタイライフは(1)意思決定の迅速化など課題にタイムリーに対応できる経営体制の構築、(2)「楽天市場」の各事業での取扱商品の拡充や顧客層の補完など連携体制の強化、(3)管理部門などの集約でコスト構造の改善や経営の効率化――などの施策を実現するために、スタイライフが楽天の完全子会社となることが必要と判断、今回のTOBに至ったとしている。

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