Googleの「Chrome」やMicrosoftの「IE」、Amazonの「Silk」といった新しいモバイルブラウザが、従来のPCでのブラウジングをしのぐ速さで成長している市場で足場を築きつつある。
モバイルブラウザ市場は、長らく3つの製品によって支配されてきた。Net Applicationsが調査した使用シェアの統計によると、Appleの「Safari」が長年首位の座を維持している。それに続くのがGoogleのブランド名のない「Android」ブラウザで、昨年「Opera Mini」を追い抜いて第2位となった。
米国時間2月1日にリリースされた統計によると、1月のブラウザ使用量においてSafariは61.0%のシェアを占め、Androidブラウザは21.5%、Opera Miniは9.8%のシェアをそれぞれ占めた。
しかし、競合する新しいブラウザが頭角を現しつつある。
最も有望視されるのはChromeであり、昨年11月に「BlackBerry」OSのブラウザを抜いて第4位となった。Chromeは「Android 4.0」(開発コード名「Ice Cream Sandwich」)やAndroid 4.1および4.2(開発コード名「Jelly Bean」)で動き、新しいAndroidデバイスに搭載されている。
Net Applicationsによると、Chromeの利用率は12月に1.5%であったが、1月には2.0%に上昇した。
さらにBlackBerryを引きずり下ろしたのはMicrosoftの「Internet Explorer」だ。IEは1.2%から1.3%に上昇し、1月は第5位となっている。
BlackBerryブラウザは、1月のブラウザ使用量で1.2%と下降した。ただし、新しい「BlackBerry 10」OSとその最初の端末である「Q10」と「Z10」がヒットすれば、上昇する可能性がある。
AmazonのSilkは0.8%、Opera Mobileは0.6%で、いまだにBlackBerryブラウザの後塵を拝している。さらに大きく引き離されているのがMozillaのAndroid版「Firefox」であり、0.05%という値すら超えられなかった。
Net Applicationsによると、モバイルブラウザの使用量は増え続け、1月はこれまでの最高となる全ブラウザ使用量の11.8%に達した。
PCでのブラウザ使用量のシェアは比較的安定している。
IEは市場の55.1%を占めて首位を守り、Firefoxは19.9%でChromeの17.5%をわずかに上回っている。SafariとOperaは、それぞれ5.2%と1.8%の水準を維持している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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