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株価急落のアップル--クックCEOが打つ次の一手は - (page 2)

Dan Farber (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年01月31日 07時30分
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 短期的には、3年前に初めて発売されたiPadがAppleの成長エンジンに燃料を供給するだろう、とCook氏は確信しているようだ。同氏は先週、決算を発表した際に、縮小するPC市場を利用することに言及し、iPadのことを「あらゆる機会の母」であると表現した(編集部注:Appleは1月29日、「iPad」のラインアップに128Gバイトモデルを追加したことを発表している)。

 Cook氏は、「特にiPadに関しては、われわれはここにあらゆる機会の母を有している。なぜなら『Windows』市場は『Mac』市場よりはるかに大きいからだ」と述べた。「既に一定の共食い状態が起きていることは明白だと私は思う。そしてそこには、途方もなく多くの機会があふれていると思う。皆さんもご存じのように私は、ある時点でタブレット市場がPC市場よりも大きくなると考えている、と2~3年前から話してきた。今でもそう考えている。タブレットの成長とPCに対する圧力を見れば分かるように、両者の市場規模は近づきつつある」(Cook氏)

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提供:Apple quarterly reports

 Cook氏は、Appleが第1四半期に「iPad mini」の需要を十分に満たせなかったことを指摘したが、第2四半期にはその問題を解決できると考えている。Appleは第1四半期、前年同期の1540万台を上回る2286万台のiPadを販売した。同社はiPad miniの販売台数を明かさなかったが、iPad miniがAppleのiPad全体の利幅を縮小させる一因になっているのは明白だ。

 Appleは2013年後半にiPadファミリーを刷新し、部分的にはMacとWindows PCの販売を侵食しながら、2013暦年に1億台以上のiPadを販売すると予想されている。2010年4月にiPadの出荷が開始されてから、Appleは1億2100万台以上のiPadを販売している。

 しかし、スマートフォンおよびタブレットカテゴリが成熟するにつれて、Appleは競争の激化と利幅への圧力に直面している。例えばStatCounterによると、シンガポールと香港ではこの1年間、Androidベースのデバイスが勢いを増す一方で、iPadとiPhoneの市場シェアが縮小しているという。

 Appleが勢いを維持するつもりなら、Cook氏とチームはiPhoneとiPadのユニークな成功を再現し、新たな市場を作り出すことによって、競合他社の機先を制する必要がある。Appleのテレビソリューションが次の「あらゆる機会の母」になるだろうと推測する人もいる。もしかすると、Apple版の「Google Glass」、あるいはほかの種類のウェアラブルデバイスによって、Appleは消費者による新興テクノロジ採用の頂点に居座り続けるかもしれない。Appleの今後の画期的な発明について、Cook氏は沈黙を貫いている。

 Cook氏は先週、Apple製テレビについて、「私が過去に述べたように、これはAppleにとって非常に興味深い分野だ。そのことに変わりはない。われわれがこの分野で貢献できることはたくさんある、と私は考える傾向にある。したがってわれわれはその糸を引っ張り続けて、どこへ導いてくれるのかを見届ける。だが、それより具体的なことは話したくない」と述べた。

 Cook氏はその糸を引き続けることができる。しかし、同氏がAppleの優れた要素と大きな利幅を維持するために必要な次の大きなもの、新しい「あらゆる機会の母」を作り出せるかどうかは不明だ。最終的にCook氏のCEOとしての成功は、どれだけうまく過去を利用したかではなく、どれだけうまく未来を作り出したかによって判断されるだろう。

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提供:StatCounter

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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