Googleは2012年第4四半期(2012年12月31日締め)の売上高として、アナリスト予測を上回る前年同期比36%増の144億2000万ドルを計上し、年間売上高で初めて500億ドルを超えた。
Googleの最高経営責任者(CEO)を務めるLarry Page氏は米国時間1月22日、「わずか15年にしては悪くない業績である」と声明で述べた。「今日のマルチスクリーン時代において、われわれの前には、ユーザーの利益を第1に考える技術企業としての莫大な機会が広がっている。Googleとしては、とてつもなく胸躍る時代である」(Page氏)
Googleの2012年の売上高は501億8000万ドルで、2011年の379億1000万ドルから増加した。
事業再構築費用や廃止事業による損失を除く、Googleの同四半期の純利益は35億7000万ドルで、前年同期の31億1000万ドルから増加した。同四半期のGAAPベースの純利益は28億9000万ドルで、こちらも前年同期の27億1000万ドルから増加している。
コストパークリック(CPC)は前四半期からは2%増加したが、前年同期からは6%減少した。Googleの中核となる広告事業の主要な指標であるCPCの低下は、「Android」ソフトウェアが世界中で急速に普及していることによって生じている課題を示唆するものである。1日あたり100万台を超えるAndroid搭載端末がアクティベートされているが、これらの端末上での検索から利益を得るのはこれまでよりも難しい。これは、モバイルショッピングに固有のさまざまな問題点が存在するためである。そのため、CPCは現在、5四半期連続で減少している。
Thomson Reutersが実施した調査によると、アナリストらは、Googleの売上高を123億ドル、1株あたり利益を10.49ドルと予測していたという。Googleの前年同期の売上高は81億3000万ドル、1株あたり利益は9.50ドルだったが、これにはMotorolaに関する金額が含まれていなかった。
Googleは、アナリストらの予測は高すぎるかもしれないと警告していた。これは、アナリストの多くが、Motorola Homeの業績を含めて予測値を算出しているようだったためである。Googleは2012年12月、Motorola HomeをArrisに23億ドルで売却した。Googleの会計主任によって珍しく公表されたメモによると、Googleは同社の2012年度連結損益計算書において、Motorola Homeの売上高を独立した項目として計上する予定であるという。
Motorola Homeを含めた場合のGoogleの売上高は、152億4000万ドルになるはずだったと同社は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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