Mark Zuckerberg氏が「Open Graph」と「Timeline」に懸命に取り組んできたにもかかわらず、人々が常時つながり合っている世界を実現するという同氏の構想はまだ実現していない。しかし、同氏は「Graph Search」によって、パズルの最後のピースを遂に発見したかもしれない。
Facebookの最高経営責任者(CEO)であるZuckerberg氏は2012年のTechCrunch Disruptカンファレンスで、「われわれの使命は、より開放的で人々がつながり合った世界を作り出すことだ。人々がどこにいようとも、自分が望むあらゆるものを共有でき、自分が望むあらゆる人とつながることのできる力を提供することで、われわれはそれを実現する」と述べた。
Zuckerberg氏の世界では、これらすべてのソーシャルインタラクションは1つのプラットフォーム、つまりFacebookを通して行われる。それらのソーシャルインタラクションは、あなたが何をしているか、いつそれをしているかに関係なく発生する。あなたは「Social Graph」を利用して、人生を向上させることができる。そして人生が終わる頃、Facebookアカウントはあなたの日記、スクラップブック、そして人生の記録の集大成としての役割を果たすだろう。
ただしFacebookはその目標にたどり着くために、いくつかの重要な製品を世に送り出す必要があった。
Zuckerberg氏は2010年、Open Graphを披露した。Open GraphはFacebookのSocial Graphを利用してウェブをつなぎ、支配するための同社の試みだ。Facebookはウェブ上で発生するすべてのソーシャルアクションを同ソーシャルネットワークに取り込むことで、ウェブの中核、われわれの歴史書、われわれの人生になれると考えた。
Zuckerberg氏は当時、「グラフに含まれるこうした別々のマップを集約することができれば、われわれはよりスマートかつソーシャルで、パーソナライズされ、意味合いを意識したウェブを作り出すことができる。そうしたつながりはFacebookだけで発生しているのではない。ウェブのあらゆるところで発生している。そして今回Open Graphによって、われわれはそれらのすべてを集約している」と述べた。
しかしZuckerberg氏の仕事はまだ終わっていなかった。世界中のすべてのソーシャルデータを持っていても、人々がそれにアクセスできなければ何の意味もない。そこでFacebookは2011年、ユーザープロフィールのデザインを大幅に変更するTimelineを発表した。さらにFacebookは、ユーザーからの承認を絶えず必要としなくてもリアルタイムなソーシャルアクションをFacebookのニュースフィードに表示する「Open Graph Actions」も発表した。
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