これは極めて重要なことだった。筆者はそれらの変更が発表される前日に次のように書いた。
Facebookが米国時間2011年9月22日に発表する変更点は、Facebookのユーザー同士が同ソーシャルネットワークを通して抱く心理的なつながりを強化することを目的としている。これらの変更によってFacebookは、あなたの人生におけるほぼすべてのことがソーシャルグラフによって増進される場所になるだろう。この変更によってあなたは友達のことを、これまで考えられなかったほど深く知るようになるだろう。
しかし、それでもまだ十分ではなかった。ユーザーは自分がしているあらゆることをリアルタイムで共有できたが、そうしたデータのすべてを実際に利用して、友達が「Like」をつけた場所や自分の大学時代の写真を見つけることは依然として不可能だった。
いま、それが可能になった。
それを実現したのがGraph Searchだ。これは単なる検索エンジンではない。Zuckerberg氏の構想を具現化したものだ。ユーザーは初めて、自分のSocial Graphの力を真に利用できるようになった。
自分の卒業式で撮影された写真を見つけることができる。自分の友達の中で、誰がハーバード大学に進学して生物学の学位を取得したのか確認することも可能だ。全米ライフル協会(NRA)を支持する人との友達関係を解消することに決めた場合、それも実行できる。
ユーザーや開発者がどのようなうまい方法でGraph Searchの自然言語インターフェースを使用して、Facebookの持つソーシャルデータの宝庫にアクセスするのか、筆者には想像もつかない。Facebookは実際に役に立つ。単なる暇つぶしの手段ではない。Zuckerberg氏がGraph SearchをFacebookの第3の柱と呼んだのは冗談ではなかった。
Zuckerberg氏の構想が完全に実現するまでには、まだ多くの仕事が残っている。Graph Searchは現時点ではOpen Graph全体をクロールできない。そして筆者が先般CNBCで主張したように、FacebookはGraph Searchから利益を生み出す方法を考え出さなければならない。
ただし現在のところ、Zuckerberg氏と同氏のチームは、Facebookの柱だけではなく、ウェブ自体の不可欠な柱にもなるであろうものを構築した。それはあなたがFacebookを利用する方法を変え、最終的には、あなたが世界と交流する方法を変えることになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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