eBayの決済サービス部門であるPayPalは、POSシステム企業のNCRと新たな提携を結んだ。このことも寄与して、PayPalは近々デジタルウォレットに向けてさらに統合されたサービスを小売業者に提供し、消費者の携帯電話によるショッピング体験をより豊かにするだろう。
両社は協力して、PayPalのデジタルウォレットアプリを、店舗ですでにNCRのセルフサービスや販売促進管理のテクノロジを利用している小売業者に提供する予定だ。共同で取り組むことで、PayPalは同社の決済サービスとアプリを、小売業者がすでに利用しているテクノロジと統合することができ、小売店での売り手と顧客の直接的なやり取りに関して多くの可能性を切り開くことになる。
これは消費者にとっては、自分のデジタルウォレットからより豊かな体験を得られることを意味する。例えば、レストランで、忙しいウェイターを呼び止めようとする代わりに、スマートフォンから直接ウェイターを呼ぶことができるようになる。そして、自分のスマートフォンにあるPayPalデジタルウォレットアプリから、直接支払いを済ませることができる。あるいは、自分のスマートフォンや、ウェブに接続されたその他のデバイスであらかじめ商品を注文し、受取時間を指定しておけば、商品を受け取るために列に並ばすに済むようになる。
Jamba Juiceは、PayPalがこの事前注文機能の利用を発表した最初のチェーン店だ。Jamba Juiceでは、顧客はシェイクやドリンクをスマートフォン向けのPayPalアプリから注文して、受取時間を選択し、そのスマートフォンから直接シェイクの代金を支払えるようになる。顧客が店舗に着いたら、アプリ経由でチェックインして列に並ばずにドリンクを受け取ることができる。
当面は、PayPalの決済サービスは、レストランや一部の小売業者が利用しているNCRのモバイルアプリ内で使用される予定だ。しかし最終的にPayPalは、NCRによって実証された機能をPayPalのデジタルウォレットアプリに統合する予定だ。そうなれば顧客は、NCRのテクノロジを利用しているレストランや小売店、映画館やガソリンスタンドに「チェックイン」すればいつでも、より高度な体験ができるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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