Appleなど複数の大手ハイテク企業向けに製品組み立てを行う台湾の受託製造業者Foxconn Technology Groupは、サプライヤーの1社であるJiangxi Xin Hai Yang Precision Componentsが中国の豊城で操業する工場で生じている「職場問題」について認めた。
香港の監査団体Students and Scholars Against Corporate Misbehaviour(SACOM)はこれについて、1000人以上の労働者がストライキを起こし、街頭に出て賃上げと尊厳を要求したとしている。Foxconnは、この工場で製造されている製品や部品を明らかにしていないが、SACOMの担当者は、この工場の労働者は「iPhone」用コネクタや他のブランド向けの部品を製造していると思う、と述べている。
SACOMによると、争議は現地時間1月10日に始まり11日まで続いた。11日には、労働者らは工場付近の大通りをブロックしたという。SACOMはまた、「機動隊」が介入し、労働者を鎮圧するために放水銃や身体的暴力を使ったとしている。
SACOMは声明で、「AppleとFoxconnによるメディアキャンペーンでは工場での良好な職場環境を掲げているが、搾取的な状況は続いている」と述べた。
同団体は今回の弾圧について非難し、FoxconnとAppleに対し、労働者と会って彼らの訴えについて協議するよう求めた。
Foxconnは豊城での「職場問題」については認めたものの、この争議は同社が操業する工場で起きたわけではないと述べた。
同社は声明で、「これはFoxconnの会社ではないが、当社サプライヤーには職場問題を責任あるやり方で対応して欲しいという考えに沿って、当社はこの会社の経営陣に対し、労働者や政府関係者と共に彼らの懸念を解消し、当社に関係するあらゆる企業に対して当社が期待する職場や生活環境への高い基準を確実に満たすよう求めた」としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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