UbuntuはAndroid携帯や類似のハードウェアで稼働するOSの新たな選択肢という位置付けであり、Android版のJava仮想マシン(JVM)である「Dalvik」をサポートしていない。このため、Android上で動作するアプリをUbuntu上で動作するようにしようとしても、その移植作業は簡単ではない。
実際のところ、Shuttleworth氏はこれを利点だと捉えている。同氏は、「AndroidはJavaのオーバーヘッドを抱えている」のに対して、Ubuntu上ではネイティブアプリを高速に動作させることができると考えている。
Dalvikをサポートする代わりに、Ubuntuの「携帯電話プラットフォームはQMLやHTML5、OpenGLで記述されたアプリケーションをサポートしている」(UbuntuのコミュニティーマネージャーであるJono Bacon氏談)のである。またBacon氏は「われわれは、QMLやQt上で動作する特殊な携帯電話コンポーネント一式(ウィジェットやその他のUI要素だと考えてほしい)を用いたSoftware Development Kit(SDK)に取り組んでおり、アプリケーションのルック&フィールはこの携帯電話プラットフォームの他の部分と同じくらい美しいものとなっている」と述べている。
なお、Ubuntu for phonesの開発について詳しい情報を知りたいのであれば、Ubuntu App DeveloperサイトのGo mobileページにアクセスしてほしい。
もちろん本当の疑問は、スマートフォン上でのUbuntuが普及するかどうかというものだろう。その答えが出るまでには、もう少し時間がかかるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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