もう少しの辛抱だ。あと数週間も経たないうちにスマートフォンにUbuntuのベータ版をロードできるようになるはずだ。Ubuntuのこのローエンドバージョンを稼働させるには、1GHzの「Cortex-A9」以降のプロセッサと、少なくとも512MバイトのRAM、4〜8Gバイトのストレージ、SDカード、マルチタッチスクリーンを搭載した携帯電話が必要となる。多くの携帯電話はこれくらいの性能を有しているはずだ。
携帯電話上でデスクトップをサポートできるハイエンドのUbuntuを稼働させたいという場合、そう簡単にはいかないだろう。ハイエンドのUbuntu Phoneには、クアッドコアのCortex-A9プロセッサやIntelの「Atom」プロセッサと、少なくとも1GバイトのRAM、32Gバイトのストレージ、SDカード、マルチタッチスクリーンが必要となる。
この要求を見て、Ubuntuのこのベータ版がタブレット上でも稼働しそうだと感じたかもしれない。筆者もそう感じている。その通り、確かに稼働させることができるだろう。しかしそれはCanonicalの当面の目標というわけではない。
多くの人はこの点を誤解している。「Ubuntu for Android」の設計は、Android携帯上にUbuntuを搭載することが目標となっているため、両者は共存できるのである。Ubuntu for Androidを用いることで、携帯電話のOSとして今まで通りAndroidを利用できるようにしつつ、Ubuntuをも搭載したことになるため、キーボードやマウス、モニタを接続してPCのように携帯電話を使用できるわけだ。
これに対してUbuntu for phonesは、Androidを完全に置き換えるようになっている。ハイエンドのUbuntu Phoneは、スマートフォンをPCの代替として使用できるようにするだけの力を備えており、Androidの必要性を一切なくしている。
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