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シャープが4K2KのAQUOSを米国で発売へ--高橋副社長が語る

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シャープが2014年に発売する次世代クアトロン
シャープが2014年に発売する次世代クアトロン

 シャープの高橋興三副社長は、米ラスベガスで開催中の2013 International CESにおいて、次世代クアトロンを2014年に発売するとともに、4K2KのAQUOSシリーズを2013年度下期にも米国で発売する計画を明らかにした。高機能を求めるユーザーを対象にしたプロAV系のルートで販売するという。4K2KのAQUOSについては、価格は未定だ。

 また、ICC技術を採用したPURIOSを、2013年夏に北米市場において発売する。

 ICCに関しては、4Kへの採用だけでなく、8Kへの対応や有機ELパネルへの応用も可能だとして、それらの製品開発に向けた研究を進めていることも示した。

 シャープは60型以上の市場でトップシェアを獲得しており、付加価値型製品の投入で北米市場における存在感を高める考えだ。

  • CESで展示された8Kテレビ

  • ICC技術を採用したPURIOS

 2013年には液晶テレビ「AQUOS」の新製品として21製品を投入。最上位のAQUOS 8シリーズは4月からの発売となるが、7シリーズは5月から、6シリーズは3月からの発売にとなるという。「取引先の店舗ごとや、在庫の状況によって、発売時期は異なる」としている。

 高橋副社長によると、「シャープは2010年3月に60型の液晶テレビを投入し、2012年にはこれを90型にまで広げた。液晶テレビの大型化はシャープが先頭を走っており、まずは北米市場で成果が出ている。かつては4%しかなかった60型の構成比が、いまでは20%を超えている。北米における60型以上の液晶テレビの販売台数は、2012年10〜12月も前年実績を上回っている。60型以上の市場は新たなマーケットであると認識しており、枯れてしまったテレビ市場の一部ではない。だからこそ、大きな成長を遂げているという実感がある。60型以上はまだまだ成長すると考えている」などとした。

シャープ副社長の高橋興三氏
シャープ副社長の高橋興三氏

 60型以上の市場に対しては、ビジオが低価格戦略を打ち出し、サムスンも積極的な参入を図っているが、「1社で展開していても市場の成長は限定的。かつて、私が担当していたプラズマクラスターイオンも、他社の参入によって認知度が高まった。60型以上の市場に関しても同様の動きになると見ている」と語った。

 さらに「今年はIGZOが重要なポイントになる」(高橋副社長)として、CESの会場においてもIGZOの展示に力を注ぎ、米国市場における認知度向上に努める。

 「これまでのCESはAV関連製品が中心であったが、展示内容は少しずつ変化があり、技術そのものや白物家電にも注目が集まっている。また、昨年のCESではシャープブースでInteractive White Board(IWB)を展示し、BtoBの製品ながら会場で高い関心を集めた。こうした流れのなかで、今年のCESの場では、IGZOの特徴を紹介することにした」と、CESそのものの変化を捉えた展示であることを強調。

 「IGZOを利用した液晶パネルは、従来のアモルファスシリコンを利用した液晶パネルに比べて、薄膜トランジスタの小型化と、配線の細線化を図ることができるため、1画素あたりの透過量を高めることができ、同じ透過率であれば2倍の高精細を実現できる。さらに、画像が変化しない際には書き換えない休止駆動を採用していることで、アモルファスシリコンに比べて5分の1〜10分の1という低消費電力を実現することにつながっている。また、休止している間はノイズが発生しないため、タッチ信号を認識しやすくなり、その結果、高感度でスムーズな操作が可能になる」などとした。

 また、1月7日に開かれた同社のプレスカンファレンスで、コーニングの幹部が登壇したことに触れ、「IGZOでは、単に使用時の温度特性に対応するだけでなく、パネルを生産する際にかかる温度ストレスで発生する歪みのレベルも品質に影響する。こうしたことからコーニングとの連携を強化している」などと語った。

 さらに「IGZOは半導体技術であり、ドライバやメモリ機能との組み合わせによって、まだまだポテンシャルがあり、それがどこまで伸びるのかもわからない。そうしたときにガラスの組成そのものも変えなくてはならないということも出てくるだろう。その点でもコーニングの技術やノウハウを生かした共同開発に期待している」と語った。

 また、ウルトラブックやタブレット端末向けに複数のメーカーと、デザインインやIGZO供給に関して話し合いを進めていることも明らかにしている。

 一方で、シャープはアジア市場や欧州市場向けに白物家電製品を展開しているが、北米市場向けにはLED照明やプラズマクラスターイオン搭載製品を投入しているのに留まっている。

 高橋副社長は「北米市場においては、アジアや欧州とはニーズが異なる。エアコンや冷蔵庫、洗濯機といった白物家電のメジャーアプライアンス分野では、日本やアジアで展開しているような製品を投入しても受け入れられない」として、北米市場向けには小物製品での展開に留める考えも示した。

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