ラスベガス発--シャープは2013年のConsumer Electronics Show(CES)において、60、70、80インチ型の新しいLEDテレビ製品群を発表し、「go big or go home」(大きく勝負に出ろ、さもなければ帰れ)の気合を見せた。
今週発売されるこれらの新しいテレビ製品はすべて、シャープが2012年に発表した90インチの「AQUOS」ディスプレイ(同社はこれを「世界最大のLEDテレビ」として宣伝している)の小型モデルとして位置づけられ、「よりスマート」にもなっているという。
3つのサイズの全機種が、AQUOS 1080p LEDディスプレイ、デュアルコアプロセッサ、内蔵Wi-Fi、超薄型フレーム、「Active 3D」テクノロジなど(これらに限らない)、共通の特長を持つ。
また、2013年AQUOS製品ラインアップの新機種すべてが、シャープの「SmartCentral」プラットフォームをサポートする予定である。SmartCentralは、ウェブブラウザで構成され、FlashおよびHTML5ベースのアプリケーションをサポートする。同アップデートには、画面を分割してテレビ視聴とウェブ閲覧が同時にできるようにする機能が含まれる。シャープは、新しい無料アプリケーション「Sharp Beam」によって、ネットワーク接続されたテレビに対する同社の戦略をさらに一歩前進させている。Sharp Beamは、「iOS」および「Android」搭載スマートフォンまたはタブレットからのコンテンツを、これらのテレビに転送できるようにするものである。
ハードウェアの部分において、設計上の手法として最も注目すべきは、同社のカラー技術として知られている「クアトロン」技術だろう。同技術は、黄色のピクセルを標準的な赤、緑、青のサブピクセル構造に追加している。これにより、シャープによると、10億色以上の表示が可能となり、より細かな部分や滑らかな線、豊かな色彩を表現できるという。
特に80インチクラスの画面において、シャープは「Super Bright」と呼ばれる新たなレイヤを追加している。同レイヤでは、インテリジェントなコントラストエンジンと50%明るいパネルが組み合わされている。ここでの同社の目標は、「これまでより鮮明でコントラストの高い画像」を自然な色の豊かさを犠牲にすることなく作り出すこととなっている。
シャープは、これらの新しいLEDテレビを披露することで自社のビジョンにおける短期的な将来に関する部分を示す一方で、長期的な計画と試みの一部も示している。
まず、シャープは今週、UltraHDテレビを2ライン披露している。同製品のより正式な発表は年内に予定されている。UltraHDは、次世代のHD技術と見なされており、1080pディスプレイに比べて最大4倍の高い解像度を提供する。
さらにシャープは、IGZO技術を同社画面に実装することに取り組んでいる。IGZO技術は、UltraHDと同様に、従来のフルHDもしくは1080p LCDに比べて最大4倍の高い画質を提供すると考えられている。しかし、IGZO技術は、タッチに対する反応がより早く、また、エネルギー効率も良い。
シャープは、両技術の組み合わせとして32インチプロフェッショナル用LCDモニタ2機種をCESで披露している。ともにIGZO技術とUltraHD 4K 2K解像度(3840×2160ピクセル)を搭載している。
このうち一方は、タッチスクリーンモニタの試作品で、10ポイントマルチタッチオプションをサポートしている。つまり、ユーザーは画面上で一度に複数のタッチジェスチャを行うことができるため、建築デザインやグラフィックスなどの複雑な視覚的要素を使って作業するプロフェッショナル向けとなるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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