2012年第4四半期の業績に大きな興奮を感じたNokiaは現地時間1月10日、業績がいかに好調だったかを株主に知らせるために、業績の見通しを発表した。
NokiaのDevices & Services事業の2012年第4四半期決算は予測を上回っただけでなく、「潜在的収益力」も達成した。苦戦を強いられている同社は、同事業の携帯電話部門が計8630万台の販売台数を記録して予想以上の業績を上げた、と述べている。「Windows Phone」を採用したNokiaの「Lumia」シリーズは販売台数440万台を記録し、新興市場向けハンドセットの「Asha」シリーズは販売台数930万台を達成した。
Nokiaの最高経営責任者(CEO)であるStephen Elop氏は1月10日の声明の中で、「われわれは、2012年第4四半期の業績が堅調だったことを嬉しく思う。弊社は今期、予測を上回る業績を上げ、Devices & Servicesが潜在的収益力、Nokia Siemens Networksが記録的な潜在的収益力をそれぞれ達成した。われわれは優先事項に注力した。その結果、AshaスマートフォンおよびLumiaスマートフォンを計1400万台販売し、なおかつ効率的なコスト管理にも成功した。そして、Nokia Siemens Networksはさらに非常に好調な四半期決算を記録した」と述べた。
これは暫定の発表なので、Nokiaは具体的な財務成績は提供していない。しかし、 Devices & Services事業の純売上高は39億ユーロ(51億ドル)に達したと同社は試算している。
とはいえ、今期がいいことずくめだったわけではない。NokiaのDevices & Services事業の売上高は堅調だったが、同事業が前年同期に記録した60億ユーロと比較すると、大幅に減少している。同事業は2010年第4四半期、85億ユーロの売上高を達成した。
しかし、2013年1月10日の朗報にもかかわらず、Nokiaの今後の見通しが不確かであることは間違いない。同社は10日、2013年第1四半期の営業利益率がマイナス2%になると予測していると述べ、「2012年第4四半期と比較すると、季節性と競争の激しい環境がDevices & Servicesの2013年第1四半期の潜在的収益力に負の影響を及ぼすと予想される」と付け加えた。
Nokiaは正式な2012年第4四半期および通年決算を1月24日に発表する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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