Appleは米国時間1月9日、「App Store」の開発者向けポリシーを変更し、「ベイトアンドスイッチ」と呼ばれる、よく見かける詐欺行為を実質的に不可能にすると発表した。
Appleの開発者向けサイトに掲載された通知によると、開発者によって提出され、App Store上でアプリの説明とともに掲載されるスクリーンショットは、Appleによる承認を受けた後は変更できないようになるという。
これにより1月9日以降は、アプリが承認された時点で、「iTunes Connect」内における該当アプリのスクリーンショットがロックされることになる。そして、新たなスクリーンショットのアップロードは、既存アプリのアップデート用バイナリや、新規アプリのバイナリを提出する時点で行えるようになる。
これまでのポリシーでは、アプリの本当のスクリーンショットを説明とともにアップロードしておき、該当アプリの承認が得られた後で、有名なゲームとよく似たスクリーンショットに差し替えるということがしばしば行われていた。こういった差し替えによって、何も知らないユーザーが期待していたアプリとは異なったアプリをダウンロードしてしまうということがしばしばあった。
「Minecraft」という有名なゲームはしばしばクローンアプリの標的にされ、そのスクリーンショットは何の関係もない類似ゲームを宣伝するために流用されていた。Panic Blogに掲載されていた例を挙げると、Minecraftアプリの画像を流用した「Mooncraft」というゲームは、「月をテーマにしたMinecraftタイプの『iOS』ゲーム」という触れ込みであった。しかし実際には、このゲームは数字や文字が描かれた積み木を用いるアプリであった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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