ラスベガス発--サムスンが米国時間1月7日に自社テレビ向けとして披露した新しい動画検索ツールは、一部のタブレットでも今春に利用可能になる。同社幹部が米CNETに述べた。
これにより、ユーザーは、1つのアプリを使用することで自身が利用する異なる動画サービスすべてをナビゲートできるだけでなく、タブレットをリモコンとして用いてテレビを制御できるようになる。サムスンのメディアソリューションセンターでシニアバイスプレジデントを務めるTJ Kang氏は7日、ラスベガスで開催の「Consumer Electronics Show」で行われた同社プレスカンファレンスの後、米CNETのインタビューに対してこのように語った。同氏はサムスンが自社製品用に作成する新しいサービスやアプリを監督する役職にある。
Kang氏は、「ユーザーは動画をタブレットにストリーミングして好みの場所で見ることもできるし、家族と一緒に見たければテレビに送信することもできる」と述べた。「われわれは、マルチスクリーンに対応したシームレスなマルチユーザー体験を提供している」(同氏)
サムスンのこの新しいテクノロジは現時点ではまだ名前が付けられていないが、同社は動画検索サービスと呼んでおり、1つのアプリを通じてさまざまな動画ソースの検索を可能にするものだ。今春にサービスを開始すると、サムスンの一部のモバイルデバイスでも利用可能になるとKang氏は述べた。
このサービスは次のように機能する。誰かがサムスンのプログラムを使って「Modern Family」を検索すると、テレビで現在放映されている番組だけでなく、Netflixや他のストリーミングサービスで視聴可能な動画が検索結果に含まれる。このため、NetflixやBlockbusterなどの個々のアプリにアクセスしなくても、あらゆるものが1つのリストに表示される。
Kang氏によると、番組が現在放映中の場合、ユーザーは自分のタブレットをリモコン代わりに使ってセットトップボックスの電源をオンにし、すぐにテレビで視聴できるという。ポイントとなるのはタブレットに内蔵されている赤外線制御だ。つまり、現行のサムスン製品の一部だけが、ソフトウェアのアップデートによってこの機能に対応する。その製品とは「Galaxy Note 10.1」と10.1インチの「Galaxy Tab 2」だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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