Twitterの2012年に関して1つ言えることがあるとしたら、それは、退屈な1年ではなかったということだ。2012年を通して、Twitterはかつてないほど大きくなった。Obama米大統領やローマ法王Benedict XVIとの質疑応答のような大規模イベントを開催したほか、ハリケーン「サンディ」からシリアの内戦まで、あらゆる事象に関する情報を求める人々にとって欠かせないツールとなった。
しかし、2012年はTwitterにとって、論争の多い1年でもあった。Twitterは、サードパーティー開発者に許可する内容に新たな制限を設け、その後、開発者による反乱に対処しなければならない羽目に陥った。また、Twitterは写真共有という分野の支配をめぐって、かつては味方だったInstagramと戦争を始めた。
そして今、2012年は終わり、まっさらな2013年が始まった。2013年はTwitterにとって、良い1年になるだろうか。あらゆる兆候が良い1年になることを示している。問題は、Twitterの基礎的要因は盤石だが、同社は自らの成長を上手く管理できるのか、ということだ。
2013年のTwitterに関する5つの予想を以下に紹介する。
これは予想というよりも、ほぼ確実に起きることである。なぜなら、最高経営責任者(CEO)のDick Costolo氏が2012年中にユーザーの完全なツイートアーカイブを公開すると同年に何度も述べており、同社は同年中に一部ユーザーのアーカイブ公開を徐々に開始したからだ。誠意はあったものの、Twitterのエンジニアたちは2012年中に全ユーザーに同機能を提供する作業を完了できなかったようだ。
とはいえ、(願わくは2013年前半に)全ユーザーが自分の全ツイートにアクセスできるようになったとき、それは多くの人にとって重要な機能になるだろう。現在、Twitterはユーザーの最新3200件のツイートのみに簡単にアクセスできる機能を提供している。ツイート件数が3200件以下のユーザーにとって、今回の変更に実質的な価値はほとんどない。しかし、パワーユーザーから見ると、自分の完全なアーカイブにアクセスできることは、非常に大きな意味を持つ可能性がある。
人々(とアプリ開発者)がユーザーの完全ツイートアーカイブをどのように利用するのかは定かでないが、人々の行動や感情、購買傾向に関する多様な情報、そして、あらゆる種類の企業にとって大きな価値を持つ可能性があるブランドに関するコメントが、その巨大なデータベースの奥深くに眠っているのは確かだ。開発者たちがそのデータを活用する興味深い方法を即座に考え出すのは間違いないだろう。一部の開発者は、自分のサイトに投稿される可能性があり、かつ、莫大な件数のキーワードに相当するツイートについて、その検索エンジン最適化(SEO)的な潜在能力を利用することに興味を持つかもしれない。
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