ラスベガス発--民生電子機器大手のLGは家庭やリビングルームに狙いを定め、ホームエンターテインメントおよびアプライアンスに関する一連の発表を行った。
中でも注目すべきは、多大な期待を集めていた55インチのOLEDテレビの価格と発売予定日であった。同テレビは、2012年のCESで最初に発表されたものの発売が延期されていた。同社は米国時間1月7日、米国内で3月に約1万2000ドルで販売開始すると述べた。また、現在84インチモデルで提供している4K解像度テレビセットに、65インチ版と55インチ版という新しいサイズを追加することも約束した。
LGは発表の大半を割いて、家庭用電化製品を中心とする多様な機器に対する同社によるスマート化について語った。携帯電話からの指示による洗濯の開始や、スマートフォンからの自動掃除機の起動といった、所有者による電化製品の操作を可能にすることを目指して取り組んでいるとLGは述べた。
LGの主要な事業分野であるスマートフォンに関する発表がまったくなかったことは注目に値する。LGは、同社のユーザーエクスペリエンスとシンプルな機能を強調したが、新しい端末モデルは発表せず、2月に開催されるMobile World Congressで発表する可能性があることを思わせぶりに示唆した。
LGはCES開催に先立ち、同社テレビ製品の2013年のラインアップを発表していた。ハイエンド製品のみでなくラインアップ全般にわたって、LEDバックライト技術が採用されている。2013年にリリース予定と発表された製品の中には、音声を認識する「Magic Motion」リモコンのアップグレード版と、新しい「Google TV」セット2機種もあった。
LGは既に、同社初のプロジェクタ市場向け製品である「Hecto Laser Projector」を発表している。同モデルは、室内を真っ暗にしなくても使用可能であることを特長とする。
LGは今週に入り、パナソニックがSmart TV Allianceに加盟したと発表した。Smart TV Allianceとは、いわゆる「スマートTV」機能の多様なブランド間での標準化に向けた動きである。LGとPhillipsが2012年6月に発表した同プログラムには、これまでに東芝、Qualcomm、IBMが参画している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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