ラスベガス発--コーヒーテーブルの上にあるPCで「Monopoly」をプレイ。超薄型ウルトラブック。音声およびジェスチャーコンピューティング。Intelが、CES 2013でのプレスカンファレンスで披露したのは、これらを含む技術だ。しかし、これで最終的に、将来のコンピューティングを掌握できるのだろうか?
第4世代「Core」プロセッサはすぐに登場しないが、Intelは、CES 2013において「Haswell」と開発コード名が付けられたチップが、(ユーザーが望むならば)将来のWindows 8デバイスの薄型化、小型化にどれほど貢献するかをデモする準備を整えてきた。第4世代のIntelプロセッサはタッチを必要とし、必須の無線ビデオ技術「Intel Wireless Display」を搭載している(もっとも、多くのPCユーザーは自分のマシンに同技術が既に搭載されていることを知らない)。
Haswellは、2014年のコンピュータに向けたIntelのロードマップの一部を成しており、最大の改良点はバッテリ持続時間や通常のノートPCでは見られない追加の機能にある。壇上のデモでは、「Northcape」と呼ばれる11インチの参考用デバイスの試作品が使われた。同デバイスは既存のウルトラブックよりもかなり薄型で、バッテリ持続時間がこのサイズのウルトラポータブルでも13時間であると、Intelは述べた。
また、Intelは、テーブルトップコンピュータのデモも披露した。これらの一部は、「VAIO Tap 20」のようなデバイスとして既に存在している。大きなタッチ画面を搭載するデバイスの周囲に家族を集わせるという考えは、Microsoftのテーブルトップ「Surface(旧称)」の時からあるが、このようなデバイスが持つ真の問題として、価格がいくらになるかというものがある。
知覚コンピューティングのデモが視線追跡ソフトウェアとモーションコントロール技術を使って披露された。このモーションコントロール技術は、「Kinect」に似たCreative製周辺機器を介しており、10本指によるジェスチャーを認識する。将来のIntel製デバイスは、このような知覚技術を搭載する可能性があり、同社では、その一部が2013年末までに登場することを約束している。視線追跡をパズル「Where's Waldo?」(ウォーリーをさがせ!)を使って披露するデモは、特に興味深かった。
最後にIntelは、ペイTVについても少しだけ紹介した。ComcastとIntelは、2013年末までにライブおよびオンデマンドのテレビ番組をノートPC上にケーブルボックスを介さず提供する方法について共同で取り組んでおり、Xfinityは、有料コンテンツもストリームするホームゲートウェイを投入する。これについては、あまり大きな驚きをもって迎えられることはないだろう。Rokuは、Time Warner Cableとの同様の提携を既に発表しており、多くのケーブルアクセサリアプリによってタブレット、スマートフォン、「Xbox 360」のようなゲーム機上でオンデマンドおよびライブコンテンツのストリーミングが可能となっている。そのため、今回の発表がどれほど大きな違いがあるかを語るのは難しいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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