1月上旬に開催される「International Consumer Electronics Show(CES)」は、一般に思われているのとは異なり、ガジェットだけを対象としているのではない。多くのソフトウェアベンダーが、ほぼあらゆるプラットフォーム向けのソフトウェアの新製品やアップデート版を紹介するために、ラスベガスに出向く。
2012年にはApple、Google、Windowsのアプリストアで新しい製品が爆発的に増えたが、2013年のCESではこれまでにない数のソフトウェアの新製品やアップデート版が登場すると筆者らは考えている。
米CNETのソフトウェア担当社内エディターとしてわれわれは、2013年のCESについて、かなり確かなものから漠然とした可能性を持つものまで、登場が予想されるソフトウェアのリストをまとめた。1月上旬にはこのリストを振り返って、ソフトウェアに関する筆者らの予想が当たりだったか、外れだったかを確認してみてほしい。
2012年のGoogle I/Oカンファレンスでは、「Google Glass」を身につけた怖いもの知らずの人物が、ソフトウェアはどのような場所でも、そしてほぼどんなデバイス上でも動かせることをわれわれに証明した。腕や顔に着けてもいいし、台所用品を使ってそのソフトウェアとやり取りすることさえ可能だ。われわれはCESで開発者がこうした考えを実現させることを十分に予想している。開発者らは、体重計やベビーモニターのような、ソフトウェアを組み込んで新たに再発明された家庭用品を見せて、カンファレンス参加者を驚かせるだろう。
この1年で行われた、Appleの「Siri」とGoogleの音声検索アプリのアップグレードによって、スマートフォンをコントロールする上での音声認識技術の重要さが増している。
Siriが「iPhone」以外にも広がったことや、Googleの音声検索が主要な競合製品になったことによって、スマートフォンの音声コントロールが定着したことは明らかだ。音声コントロールを多くのサードパーティーアプリに追加したり、その機能を強化したりするような、新しい製品の発表やソフトウェアのアップデートがCESにおいて行われても、驚くことではない。
「Google TV」は改良されつつあるものの、今のところは大ヒットにはなっていない。一般への普及は遅く、良いレビューよりも悪いレビューの方が多い。しかしアプリを自分のテレビで使うというアイデアが失敗に終わったという意味ではない。実際に、筆者らは2013年のCESでは反対の状況を目にするだろうと考えている。開発者らはGoogle TVだけでなく、サムスンの「Smart TV」といったほかのリビングルーム向けプラットフォーム用のアプリも展示するだろう。
リビングルームにやって来るものを少しだけ体験させてくれる製品の1つが、「Android」版のYouTubeアプリだ。最近のアップデートによって、Android版のYouTubeアプリでは、「Airplay」のように個人の動画やプレイリストをGoogle TVボックスに直接送れるようになった。しかし、この機能がAppleのAirplayと違うのは、自分の動画を大きなスクリーンで再生している最中でも、YouTubeでのブラウジングや操作を続けられることだ。つまり、モバイル端末はテレビで再生されているものと同じコンテンツを再生するにとどまらず、むしろモバイル端末がコンテンツをコントロールするということになる。
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