企業のPC支出が冷え込む中、Appleは2013年に成長する数少ない企業の1社になるだろう。
調査会社Forrester Researchが米国時間1月3日に公開した報告書によると、企業が「Windows」搭載のPCおよびタブレットに支出した金額は、2012年に世界全体で前年から4%減少したという。各企業が旧型のWindows搭載PCを「Windows 8」搭載デバイスと徐々に入れ替えるため、2013年の支出額は横ばいになりそうだ。
だが、Forrester Researchは報告書の中で、Appleは「この傾向に逆行するベンダーの1社」だと述べている。Appleは2013年に、70億ドル分の「Mac」と110億ドル分の「iPad」を企業顧客に販売すると見込まれている。2014年には、これらの数字がそれぞれ80億ドルと130億ドルに増加すると予測されている。
PCへの支出は減少しているものの、Windows 8搭載PCは依然として企業向け市場で優位を占めている。だが、ここ数年、ビジネスユーザーの間ではMacへの需要が拡大してきた。さらに、PC業界全体が苦戦している中で、iPadを導入したり、あるいは少なくとも従業員のiPad利用を認めたりする企業は増えている。
Forrester Researchは報告書で次のように述べている。「Appleと、おそらくはLenovo以外のベンダーにとって、コンピュータ機器市場は2013年も厳しい状況が続き、2014年まで好転の兆しは見えないだろう。PC市場全体で販売額4%増という2013年の成長率は前途が明るいようにも思えるが、これは主に、われわれが広い意味でのPCカテゴリに含めているタブレットの成長によるものだ。景気の拡大傾向が強まり、老朽化した大量のPCやサーバ、ストレージデバイス、周辺機器を買い替えるための資金を企業の最高情報責任者(CIO)が安心して出せるようになるのは、2014年に入ってからだろう」
Forrester ResearchはWindows 8搭載デバイスおよびPCの販売額について、2014年に前年比で8%増加すると予想している。だが、この成長率でさえ、Apple、「Android」「Linux」の各製品で見込まれる2桁成長には届かない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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