Wi-Fi AllianceとWireless Gigabit Alliance(WiGig)は米国時間1月3日、WiGigの認定と開発をWi-Fi Allianceに統合することで合意したと発表した。両団体は2011年5月にマルチギガビット無線ネットワーク規格で合意して以来、長期間にわたる協力を経て今回の合意に達した。
Wi-Fi AllianceはWi-Fiデバイス間の相互接続を保証するためのテストと認定を行う業界団体として知られている一方、WiGigはあまり有名ではないが60GHz帯のWiGigテクノロジ仕様を開発する業界団体だ。その一方で、Wi-Fi Allianceは60GHz製品の相互運用性を認定する作業を開始していた。
WiGig規格はIEEE 802.11ad規格とも呼ばれ、既存のWi-Fi規格に似ているが、5GHzや2.4GHzの帯域幅ではなく60GHzの帯域幅を使用する。このため、WiGigのワイヤレス通信の速度は最大7Gbpsであり、最新のWi-Fi規格であるIEEE 802.11acより約5倍高速だ。ただし、WiGigの最大の弱点は到達範囲で、Wi-Fiよりもかなり狭い範囲にしか電波が到達しない。とはいえ、データ転送レートが高いことは、大量のデータを扱うアプリや、近くにあるデバイス(たとえば、大画面テレビのそばにあるタブレットなど)への接続に使えることを意味する。
Wi-Fi Allianceは、2013年末までにWiGig製品に対する最初のWi-Fi Alliance相互接続認定プログラムを開始する予定だと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス