2012年もさまざまなウェブサービスが話題になった。前年までに比べると顕著だったのが、メジャーなジャンルで大手寡占の傾向がよりいっそう強まったことだ。例えばオンラインストレージでは、SkyDriveなど著名なウェブサービスがリニューアルする一方、新規参入組もGoogle DriveやAmazon Cloud Drive(※既存サービスの国内向けリリース)など大手が中心であり、中規模以下のサービスではZumoDriveやソラ箱のように運営を終了した事業者もあるなど、淘汰が進みつつある感がある。
一方、これまでなかったニッチなジャンルのウェブサービスが話題になることが多かったのも、2012年の特徴だ。なかでもニュースをまとめるキュレーション系のサービスや、また本連載ではあまり紹介していないがオンラインストアが手軽に作れる「Stores.jp」、データを直販できる「Gumroad」など販売系のサービスは話題になった。特に前者はソーシャルメディアの普及により、今後もニーズが増しそうだ。
本稿では、本誌連載「ウェブサービスレビュー」で2012年に紹介したサービスを中心に、計10個のサービスを独断と偏見でセレクトして紹介する。リニューアルで使いやすくなった定番のサービスから、2012年に新たに登場したサービス、また2011年までにすでにサービスインしていたものの2012年に入って注目を集めたサービスまで、内容はさまざま。まだ使ったことがないサービスがあれば、新たな年のスタートにあたってぜひ試してみてほしい。
「Crowsnest」は、Twitterを流れるURLを収集し、その人の嗜好に合ったニュースを表示してくれるサービス。除外条件も設定でき、一般的なRSSやニュースサイトではひっかかりにくいマニアックな情報を効率的に収集できる。
「Gunosy」は、TwitterやFacebook、はてなブックマークの内容をもとにその人の嗜好に合ったニュースをピックアップしてくれるサービス。メールでの送信にも対応しており、限られた時間で効率的な情報収集を行うのに役立つ。
「Komepon!」は、はてなブックマークおよびTwitterでのコメントを手軽に表示できるサービス。対象のウェブページ上でブックマークレットをワンクリックするだけで、そのページに付けられたコメントを一覧できる。
「Unshorten.It!」は、短縮URLの安全性を判定してくれるサービス。サイト上で短縮URLを復元したのち、外部サイトの格付けと照らし合わせて安全性を評価してくれるので、悪意を持った短縮URLによる被害を防ぐことができる。
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