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担当者に聞く「JINS PC」がヒット商品になったワケ

藤井涼 (編集部)2013年01月03日 10時00分
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 ディスプレイから発せられる“ブルーライト”をカットし、目や身体への負担を軽減してくれるPCメガネ「JINS PC」。嵐の櫻井翔さんが出演するTVCMも話題となり、発売から約1年で累計販売数は100万本を突破、日経トレンディの「2012年ヒット商品ベスト30」でも第6位にランクインするなど、2012年に大きく注目を集めた商品の1つとなった。

  • JINS PCのクリアレンズタイプ(度なし)

 実際にJINS PCを使っている知人などからも「目疲れや偏頭痛がなくなった」という声をよく聞く。また筆者自身もJINS PCを使い始めてから、頭痛の頻度は減った気がする。とはいえ当然個人差もあり、なかなか確かな効果を証明するのは難しいように思える。にも関わらず、JINS PCはなぜはこれほどのヒット商品となったのだろうか。

 その要因を探るべく、ジェイアイエヌ アイウエア事業部 Eコマースグループ マネージャの新井仁氏とマーケティング室 広報の中島英摩氏に、JINS PCの開発経緯やマーケティング戦略などについて聞いた。

ブルーライトは“悪者”ではない?

 JINS PCは、ブルーライトを最大約50%カットできる色つきのハイコントラストレンズ(度付き・なし)と、ブルーライトを約30~35%カットできる色の薄いクリアレンズ(度付き・なし)の大きく2種類に分かれている。特に度なしのレンズとフレームがセットになったパッケージタイプは、視力測定が不要なため、店頭やオンラインショップでも気軽に買えるのが特徴だ。

 そもそもブルーライトとは、PCやスマートフォンなどLEDディスプレイから発せられる可視光線の中で、最もエネルギーが強い青色光(380~495ナノメートル)のこと。実はこのブルーライトは太陽光などにも含まれており、朝の目覚めを助ける役割も担っている。つまり、ブルーライト自体が悪者というわけではないという。


可視光線の中でも最もエネルギーが強い青色光(380~495ナノメートル)をブルーライトと呼ぶ

 では何が問題なのかというと、日常生活においてLEDディスプレイを見る“量と時間”が圧倒的に増えてしまったことだ。通勤中はスマートフォンでニュースやSNSをチェックし、会社では5時間以上PCのモニターとにらめっこ、家では寝るまでテレビを見続けているという人も多いはず。しかし、これらの機器はすべてブルーライトを発している。また可視光線は距離が短いほどエネルギーが強く目や身体に負担がかかる。そのため、長時間近距離でPCやスマートフォンを眺めていると、目疲れや頭痛が起きてしまうというわけだ。

JINS PCのターゲットは“メガネをかけない人”

 このブルーライトをカットするために開発されたのがJINS PCだ。生みの親は同代表取締役社長の田中仁氏。同氏は裸眼なのだが数年前からPCによる目疲れに悩んでいたという。その後の眼科医への相談をきっかけにブルーライトの存在を知り、メガネをかける人に限らず、すべての人の目を守りたいという思いからPC用メガネの開発に着手した。

 開発にあたり同社がこだわったのが、JINS PCのためのレンズとフレームだ。まずレンズについては、ブルーライトを効果的にカットしつつも自然な視界を保てるレンズを開発。眼科医との共同研究によって、目の疲労を軽減する効果を持つという医学的な裏付けも得た。

  • フレームの中に針金を入れることで耳かけ部分などを調節可能に

 それと並行して普段メガネをかけない“目がいい人”にも自然にかけてもらえるフレームを開発。誰にでもサイズが合いやすいユニセックス(男女兼用)を採用し、鼻パットも日本人にフィットしやすい形状を選んだ。さらにフレームの中に柔らかい針金を入れることで、使用者自身で耳かけ部分などの角度を自由に調節できるようにするなど、いわゆる“メガネ初心者”の敷居を下げた。

 「JINS PCでは、ブルーライトをカットするレンズばかりが注目されがちですが、フレームについても、メガネをかけない人が快適に使えるよう非常に工夫を凝らしました。他社では、店内のフレームを選んでレンズのオプションでPC用メガネにすることが多いので、このオリジナルフレームはJINS PCならではの強みだと思います」(中島氏)

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