スマートフォンが急速に普及する中、特に2012年は無料通話アプリが注目を浴びた。急成長した「LINE」の一人勝ちとも思えたが、10月に入りヤフーが資本参加するカカオジャパンが日本における「カカオトーク」の本格展開を発表。さらに、ディー・エヌ・エーも高品質な通話機能を売りにした「comm」を公開するなど、さながら“無料通話アプリ戦国時代”の様相を呈している。
では、ユーザーである我々はどのアプリを選べばいいのか。そこで数ある無料通話アプリの中から「LINE」「Skype」「comm」「050plus」「カカオトーク」の5つについて、特に通話機能にフォーカスして使ってみた。以下の表がその結果となっている。これよりそれぞれの項目について説明していこう。
まず対応プラットフォームだが、基本的にどのアプリもiOSとAndroidに対応しており、通話やトーク(チャット)機能を利用できる。また、SkypeやLINEではPCでも通話やトーク機能が利用できる。「携帯電話でメールを打つのが苦手」という人や、自宅作業が多くPCに向かっている時間が長い人などにとっては大きなメリットだ。この中でも、Skypeはスマートフォンでも唯一ビデオ通話ができる。
無料通話アプリと題しているのだから、料金比較をすることはナンセンスとも言えるのだが、中には有料のアプリもある。NTTコミュニケーションズが提供する050plusがそれにあたり、月額315円の利用料が発生する。050plusをインストールしたスマートフォン同士の通話は無料だが、フィーチャーフォンや固定電話への発信には料金がかかる。フィーチャーフォンへは1分で16.8円、固定電話へは3分で8.4円。無料ではないにせよ、国内の主要キャリアの通話料と比べるとかなり安い。
またSkypeも、アプリをインストールしたスマートフォンやPC同士での通話は無料だが、フィーチャーフォンや固定電話への通話には月額130円からの固定料金を支払う「月額プラン」や、先に支払った分だけ通話ができる「Skypeクレジット」という形態で料金が発生する仕組みになっている。こちらも050plusと同様、相手がアプリをインストールしているかに関わらず通話できるというメリットがある。料金の詳細については公式サイトを参照してほしい。
LINE、comm、カカオトークは、いずれも固定電話番号や携帯電話番号宛には発着信ができず、アプリ内同士でのみ利用できる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス