エンターテイメント・キックは12月19日、東南アジア諸国で現地の個人や法人が提供する旅行体験を予約購入できるサービス「Voyagin」を公開した。
Voyaginでは、日本やインドなど5カ国約350件、8ドルから2000ドル超の体験を提供する。また、希望者は誰でも体験に価格を設定して掲載の申請が可能で、同社の審査を経てサイトへ掲載されることになる。体験の提供者には、ユーザーが実際に体験をした36時間後に料金が支払われる。手数料は設定した料金の15%プラス3ドルとなっている。サイトは日本語と英語に対応する。
エンターテイメント・キックはインキュベーションプログラム「Open Network Lab」の3期生として、日本への観光客向けの旅行体験予約販売サービス「FindJPN」を展開してきた。代表取締役の高橋理志氏は、もともと海外30カ国をバックパッカーとして回った経験を持つ。またCtoCで宿泊先を提供するサービス「AirBnB」も数年前から利用し、すでに150人以上の外国人観光客に部屋を提供してきたという。
そんな外国人観光客との会話を通じてCtoCでの旅行体験によるビジネスを検討。所属していたベンチャーを辞めてFindJPNを立ち上げた。同サービスは開始から1年で、約500人のユーザーが利用している。「今後、国内でのサービスを拡大するか、海外に拡大するかを考えて海外を選んだ」(高橋氏)。米国では同種のサービスが先行し、国内でもダックダイブの「Meetrip」などが登場しているが、「言語面も含めてアジアに弱いところが多い」(高橋氏)と判断し、まずはアジア5カ国でのサービス展開を決めた。
今後は現地のホテルなどとも提携し、1日あたり1カ国10件程度の体験の登録を目指す。
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