サイバーエージェントは12月10日、2014年度の新卒採用において、ビジネスSNS「intely」を活用した「intely採用」を実施すると発表した。
intelyは、サイバーエージェントがスマートフォン向けプラットフォーム「Ameba」上で展開するビジネスSNS。広告やITをはじめとした各分野の情報収集や発信、議論を目的としている。8月にベータ版を公開し、9月に正式サービスを開始。サービスは実名での利用を前提としており、DAU(1日あたりのアクティブユーザー)は1万5000人となっている。
今回実施するintely採用に応募するには、intelyにアカウントを登録した上で「サイバーエージェント2014年intely新卒採用」のグループに参加する必要がある。同グループでの情報発信やほかのユーザーとの交流を通じて獲得したフォロワー数上位100名のユーザーに対して、通常より面接を2回減らした特別な選考フローを用意する。グループには社員約30名がメンバー参加し、intely上で社員への質問を受け付ける。
intely採用は通常の採用過程では評価することが難しい、ソーシャルメディア上でのコミュニケーション能力や情報発信力を見極め、優秀な人材を発掘することが目的。「もちろんintelyの宣伝もある。だが、グループ面接やグループワークといったこれまでの採用では、声の大きい人に注目しがち。いかにソーシャルメディアで人を巻き込めるかなど、今までの採用だけでは分からなかった、優れた人材を発掘したい」(サイバーエージェント新規事業開発室 プロデューサーの渡邊大介氏)。
また同時に、学生の増加により、intely内のQ&A機能などの活性化を狙う。「たとえば学生の質問に対して業界の先輩が回答するといった形で、Facebookとは異なるソーシャルグラフに育てたい」(渡邊氏)。将来的には、この仕組みを他企業にも提供していくことでの収益化も狙う。
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