このような話で重要なのは、ユーザーは本当に画像が好きだということだ。Twitterの140字のツイートは革新的で、今でも世界中のあらゆる考えを共有できる素晴らしい方法である。しかし、冒頭で紹介したことわざの通り、写真は本当に多くのことをより早く伝える。だからこそTwitterは、そのモバイルアプリでサードパーティー製の画像ホスティングサービスを使えなくしているのだ。以前は、ユーザーが写真をモバイル端末からTwitter経由で投稿する際には、TwitPicやYFrog、Mobypictureといったさまざまなツールの中から選ぶことができたが、現在ではそうした選択肢はない。Twitterはモバイルアプリをコントロールしたいと考えている。なぜなら、iPhoneやAndroidスマートフォンを持ち、非常に多くの写真を撮影して共有しているTwitterユーザーにとって、Twitterが唯一の選択肢になれば、同社の売り上げに関するポテンシャルが非常に高まることを、Twitterは分かっているからだ。
動画共有サービスの「Tout」は、テキストだけよりも画像のほうが、より説得力のある物語を生み出すという、ちょっとした証拠を示している。Toutによれば、ツイートにToutの15秒の動画を常に埋め込んでいるユーザーは、そうしていないユーザーよりも、かなり速いペースでフォロワーの数を増やしているという。また小さなスタートアップだったInstagramが、ロケットのような軌道を描いて、数十億ドル規模で買収されるまでになったのは(その後、Facebookの問題を抱えたIPOによってその価値が下がってしまったが)、共有の簡単さや、Instagramがモバイルに精通していたことに支えられていた。
われわれは今、サイト上で利用可能なあらゆるスペースをかけて争われる総力戦を目にしている。Twitterは、自社のモバイルアプリがウェブでのエクスペリエンスと同様に充実したものになるよう努めている。一方で、Facebookはモバイルの問題を解決しようと必死であり、Instagramはとうとうウェブに進出した。
勝者はユーザーになる可能性が高い。Twitterユーザーは、Instagramの写真を共有するのに困難を感じるようになるにもかかわらず、こうした主導権争いの最終的な結果として、写真の撮影や共有が今までよりも簡単に、素早く行えるようになるだろう。そしてさらに、そうした写真は独り立ちし、ユーザーが伝えたいストーリーを伝えるようになる。1枚の写真はまさに1000語に匹敵する。そして規模が大きくなれば、その割合は実に見事なものとなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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